お勉強:48 肝臓定位照射、海外での大規模報告
https://www.ejcancer.com/article/S0959-8049(20)30227-6/abstract
肝臓がん体幹部定位照射(大血管浸潤なし)の大規模報告
北米のMichiganとPrincess Margaretという肝臓SBRTの2大メッカが
合同で250例程度の症例報告。
日本の肝臓定位照射のメッカ、
大船中央病院の先生の論文も引用されています。
チャイルドがA、AFPが ≤ 10 ng/ml(こんな人いる?)
PSがいい人、は予後がいい。
累積局所再発は1年6.3% 3年13.3%
(呼吸制御がちゃんとできてる人、3㎝以下だともっと低い)
1年あたりでほぼプラトーがある。
ちなみに日本の大船中央病院とかの
局所制御の報告はもっといい。
この論文は腫瘍サイズ上限がなく、
Median sizeは2.7cmだけど、最大で18cm…らしいので、
そのへんも差っ引いて読む必要はあり。
チャイルドが二点以上悪くなった人は15.9%.
だいたいほかの治療ができない人が対象だが
MSTは25.6か月
1,3,5年生存率は77.4%, 39.0% and 24.1%
驚異的なのは肝移植につなげられた人のOS
MST至らず、5生90%以上。
肝細胞がんで移植ができたらもうここまで
いけるんですね。ブリッジングセラピーとして重宝されている、
と小耳には挟んでいましたが…