お勉強422(2023ラスト):ICI時代でもED-SCLCの胸部地固め照射は有効;メタアナリシス
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/37981084/
ED-SCLCでも地固め胸部照射を加える、
というのが最近のトレンドのよう。
以前紹介した
のような、
ケモ+ICI時代の地固め胸部照射の有効性に関するメタアナリシス
ICI+RTの効果も期待している、と記述にある
結局15の研究、1033人の患者を抽出
(9本が二群比較、6本がsingle arm)
メタアナリシスの方法はいろいろ書いてあるが、
サッパリわからない。
併用療法はG3以上の治療関連有害事象
を増やさず(RR = 1.29、95 % CI: 0.85-1.98)
良好な6ヵ月OS(89%、95 % CI: 77-100)
1年OS(77%、95 % CI: 72-82)で
生存期間を有意に改善した
(HR = 0.52、95 % CI: 0.39, 0.68)。
6ヵ月および1年PFSは、
67%(95%CI:47-86)および
38%(95%CI:22-55)であった。
G3以上の治療関連有害事象の発生率は
24%(95%CI:8-39)
放射線肺炎は
3%(95%CI:1-6)だった
結果は投与線量や、研究の地域で変わらなかった
感度分析も行っているようだが、ロバストなデータと
限界としては地固め照射を行った群は
もともと予後良好群(脳転移がない、最初の治療でPDでないなど)
の可能性はあるとしている。
JCOGの試験も気になりますが、
実臨床でも胸部照射は効くし、後々の
胸部のトラブル(無気肺、SVC症候群など)
を減らしているような気はします。
ED-SCLCでも胸部RTは積極的に使っていきたいですね。
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