お勉強377:リキッドバイオプシー@食道がん
https://meetings.asco.org/abstracts-presentations/220983
EC-CRT-001試験という
局所進行食道がんに対してICI+CRTをする試験の
副次解析としてctDNAと
血中のbTNB(blood-based tumor mutational burden)
と効果との関連を調べるとのこと。
併用ケモはカルパクweekly50.4Gy/28Frの線量
ICIは一年後までコンソリ
治療前、治療中、治療後の検体をとっている
ベースライン時に40人中29人(72.5%)でctDNAが検出
ctDNAの陽性率は、CRT中に43.9%(20/41人)に減少し
CRT終了時には27.0%(10/37人)に減少。
CRT中のctDNAが陰性であった患者では、
ctDNAが検出された患者と比較して、cCR率が高かった。
(82.6%対38.9%、P = 0.008)
CRT後にctDNAが検出された患者では、cCR率が低下
(30.0%対77.8%、P = 0.017)
追跡調査期間中央値24.0ヶ月で、
PFS中央値は12.2ヶ月、OS中央値は未到達
CRT中に検出可能なctDNAを有する患者は、
ctDNA陰性患者と比較してPFSが短かった
(HR = 2.57:P = 0.014)
CRT後に検出可能なctDNAを有する患者は、
疾患進行(HR = 2.88:P = 0.012) および
死亡(HR = 3.67:P = 0.004) のリスクも増加。
(かなり大きい差!)
CRT中に検出されたbTMB(> 1)が高い患者は、
良好なOSと関連(HR = 0.33: P = 0.027).
PFSの改善も、CRT後のbTMB(> 3)が高い患者で観察された
(HR = 0.28:P = 0.042).
CRT中~後にctDNAが陰性であること、bTMBが高いことは
ICI併用のCRTの予後を改善した。
要はctDNAが減ると、細胞量が減っていて、
bTMBが上がる=ネオアンチゲンの増加、
→ICIの上乗せ大きいということなんでしょうかね。