お勉強243:腎がん脳転移予後因子
腎がんネタ
https://www.ctro.science/article/S2405-6308(21)00093-8/fulltext
最近はやりの癌特異的GPAという感じのネタ。
要は腎がん特有の、脳転移SRS後の生存予想スコアを 作ってみました、
という報告。
「KPS 80%以上/80%未満(0/3)」
「腫瘍数1-4/≧80%(スコア;0/2)」
「原発制御・非制御 (0/2)」
「脳外転移あり/なし(0/3)」
「血色素量11%以上/なし(0/1)」
「原発がんからSRSまでの期間 5年以上/<5年 (0/1)」
と点数をつけて 0-4/5-8/9-12の3群で綺麗にOS分かれる。
照射はガンマナイフ、
処方線量 20.00Gy
(range; 8.00–25.00, inter-quartilerange [IQR]; 18.00–21.00) Gy. )
2-3ステージで行った大きなものもあり
※腎がんの晩期再発、という観点で他のがんのGPAよりも
診断からSRSまでの期間因子が非常に長い(5年がカットオフ!)
※腎がん特異的なものとして、ヘモグロビンがあるのが特徴
※以前にKPS・脳外転移・血中ヘモグロビン・脳転移数 でのスコアリングシステムがあり、それよりきれいに分かれていると主張
※ただし、古いデータなのでIOやTKIの影響は測れていない
現在はやりの腎がんに対するオリゴメタに対するSBRTにも通じてきそうな因子。
(まぁ、全部そもそも腎がんそれ自体の予後因子、という印象もある)