お勉強325:ASCO-GI23 膵臓ネタ
https://meetings.asco.org/abstracts-presentations/215522
今回のASCO-GI目玉ネタの一つ、NAPOLI-3試験
liposomal irinotecan + 5-FU + LV + oxaliplatin
という (NALIRIFOX)というレジメンと
GEM+nabPTXのガチンコIII相試験
(FOLFILINOXと比べなかったのはliposomalの良さに
自信がなかったから??)
OS/PFSともNALIRIFOXが勝利。
https://twitter.com/shafiarahman_/status/1616562377981579266
https://twitter.com/jgong15/status/1616551813750353920
スライドはこちら参照
今後これがfirst lineか?
日本はこの試験に参加しておらず、
日本での保険適応は?である。
以下は膵臓ネタ
https://meetings.asco.org/abstracts-presentations/215608
局所進行膵癌のIMRTによるCRTとSBRTを比較する試験
まずはGEM+nabPTXを2Kurして
IMRTはカペシタビン併用50Gy/25Fr
SBRTは33Gy/5Fr
腫瘍縮小率やCA19-9低下率が変わらないものの
SBRTの方が、脱落率は低く有害事象が低かったと
SBRTの方法については書かれていないが
MRIを用いたものも入っているとすると
当然の結果ともいえる。
https://meetings.asco.org/abstracts-presentations/215668
MRIガイドの膵臓SBRT(50Gy/5Fr)を行って
その後の手術というのを解析
32.4%が手術に行けて手術群のうち、
20.5%にG3以上のClavien-Dindo合併症。
特に門脈切除を受けた患者で
膵臓切除後の出血で3名が死亡した(!)
手術を行った患者と行わなかった患者の
1年OSは、それぞれ66%対43%であった。
(あんまし良くない)
これは安全ととるべきか、そうでないかは難しい…
https://meetings.asco.org/abstracts-presentations/216488
膵臓がんや傍大動脈リンパ節転移の
痛みに対する「放射線治療による神経焼灼術」的な25Gy/1Fr
QOLを改善
安全性も良いよう。