お勉強468:お勉強335続き。PACIFICレジメン、リアルワールドデータでも効果あり。
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S205970292401233X
PACIFIC試験後、
早期アクセスプログラムでデュルマブマブを受けた患者群の解析
PACIFIC-Rの解析 PD-L1<1%とか逐次放射線療法とかも
入っている。リアルワールドデータとしてはかなり多い。
先にPFSについては報告されていると
(2年のフォローのデータ)
https://note.com/nijuoti/n/neafb1dccf9f7
→リアルワールドのPFS中央値は21.7ヵ月
2年PFSは48.2% OSは71.2%
今回は3年のフォローデータで、
OSについては初解析とのこと
ちなみにPACIFICの3年PFSは39.7% OSは57%
10ヵ国から1154人の参加者
起算開始日はPACIFIC同様、デュルマブマブ投与時から
対象も同じ。
70歳以上が約3割 III B/Cが53.6%
扁平上皮が33.5%
EGFR変異が9.1%
同時CRTが84.7%
60Gy以上照射が56.7%もいる
42日以内に始められたのは35.2%のみ
打ち切り患者の追跡期間中央値:38.7ヵ月で
OS中央値は未到達で、2/3年OS率は72.3%/63.2%であった。
3年OS率はPD-L11%未満vs.1%以上で
67.0%対54.4%、
逐次CRT(sCRT)vs.同時CRT(cCRT)で
64.8%対57.9%
42日以内に開始/43日以上後に開始で
66%/61.8%
(これは始められるかどうかバイアスありそうだが)
非扁平上皮癌vs.扁平上皮癌で
68.0%/53.2%
IIIA vs. IIIB/Cで
62.3%/63.7%
PFS中央値は24.1ヵ月 2/3年PFSは50.1%/42.2%
PFSとOSのトレンドは同様。
多変量解析でOS予後不良因子となったのは
・扁平上皮癌
・CRTでカルボプラチンを使ったこと
のよう。
PFS予後不良因子は
・扁平上皮癌
・非喫煙者
であった。
3年の時点で
49.5%の人が遠隔転移なく生存
65.6%の人が照射野内進行なく生存
49.9%の人がデュルマブマブ治療後治療なく生存
PD-L1 1%未満でも sCRTでもOS見ても満足いく成績では?
とのこと
ちなみにsCRT後のデュルバルマブはPACIFIC-6という
単独の試験が走っている。
Sqの予後改善にはもう一工夫いりそう。
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