年末年始肺がん徒然 小細胞肺がん編
1:進行期
タルラタマブが承認されたらしい。
今後の進行期でどのラインかは
難しいが、(個人的には2nd lineだが、保険では3rd.ライン以上)
ロングに効く人もいるし、
普通に今までの
プラチナダブレット+PD-L1阻害薬
とOSいい勝負なので、
副作用(CRS、ICANS)の対応を
万全にした上で、(承認容量ではG3稀っぽいが)
使っていく薬にはなりそう。
血液内科のCAR-Tの本が
参考になるかと。
https://note.com/nijuoti/n/nb21179fff651
とりあえず進行期の台風の目。
2:限局期
限局期はCRT→イミフィンジで
論文通って承認されたらほぼ確定か。
何回も書いてるけど、
線量増加と、アジュバントイミフィンジの
両方やる試験、やるべきと思う。
少なくとも今の45Gyではパワー不足感
あるし、サブグループでもハイパーの方が
良かったようなので、日本はハイパー
頑張ってほしい。
個人的実感としてはハイパーの方が
肺臓炎すくないイメージ。
(データ読みこまな、ですが)
そして誰か偉い人、G-CSF使っても
放射線治療止めなくてもいいと
声明出して欲しい
(海外では普通にバンバン使ってるので…)
3:PCI
MRIが頻繁に使えて
scan&waitできるなら、
とりあえずEDには要らない、というのは
日本では固まってきた感じ。
LDは個人的にはまだやった方がいい派。
とりあえず、昨今の流れとして
・脳転移が出てきても少なかったらSRT
というのは流れになってる予感。
個人的に問題と思ってるのは
・脳転移だけ出てきて、放射線で
制御できそうなときに
全身療法するのか?しないのか?
(PCIして制御できてたかも群に無駄にケモ?)
・多発転移出てきた時に全脳するとして、
どのくらいの線量が必要か
・そもそも論として、PCIはもっと
線量減らす試みはあってもいい気がする。
(線量下げる試みはあんまりなかった気がする)
その上で海馬回避はアリ。
4:EDの地固め照射
もっとやっていくべきと思ってる。
ESTRO schoolでは「よく効いた群に」
と言っていたが、胸部のグロスな病変には
原発、胸郭内PD症例こそ
あてておいて損はないと思ってる。
JCOGの試験にはかなり期待。
まとめ
・タルラタマブは副作用は注意だが
非常に期待
・薬が効くようになり、オリゴプログレッションや地固めでRTの出番は増えるのでは?
・限局期は早くイミフィンジ承認きて欲しい。
・PCIは議論の余地あり