お勉強304:PARP阻害薬長期成績
SOLO1/GOG 3004 trial
(BRCA変異があり、プラチナが効いていた
患者にPARP阻害薬オラパリブか
プラセボを2年維持で入れる試験)
の追跡調査報告7年フォローアップ。
今まで報告された1st-linePARP阻害薬の中で
最も長いフォローアップだそうな。
(PFSについては優位に差がついていたが
OSについてはimmatureだったと書いてある)
サクッと結果から言うと
OSがHR0.55 で圧倒的に改善。
(でも統計学的には優位でないとの事)
7年のOSが67%vs.46.5%
45%と20.6%がセカンドラインに進んでいなかったとの事。
一応副作用として懸念される
MDSやAMLは「低かった」との結論
試験自体の説明は↓参照
一応2年維持、というルールだがオラパリブ群で
10%継続して飲むことを希望し
(プラセボは2%)
うち半分ぐらいが7年後も継続して飲んでいた。
MSTはオラパリブ群はNR プラセボ群が75.2ヶ月
一応プラセボ群44.3%の人がPARP阻害薬の投与を受けたよう。
MDS/AMLはオラパリブ群1.5% プラセボ群0.8%とのこと
二次がんはオラパリブ群5.4% プラセボ群6.2%
やっぱり二次がんとしては乳がんが多め。
OSは統計学的優位差はないものの、
途中から明らかに離れていっており、
最終解析では差が出るかもしれない。
プラセボ群が従来考えられていたよりも長くて
新たな薬の登場や、クロスオーバーありの影響は
あるだろうと考察。
しかし、2次治療に行く群が明らかにオラパリブ群で
すくなく、オラパリブ維持療法は「治癒」
の可能性を上げているかもしれないという考察。
他のPARP阻害薬の結果も似たような結果になるか?