年末年始肺癌徒然 色々
1:EGFR陽性肺がん
・LAURA試験
ずっとオシメルチニブ飲み続けるのは個人的には(-ω-;)ウーン…
だが、こちらが標準になりそう。
そして肺がん学会の記事にもあるが、
III期でも「毒性の強いCRTはとっておく」
という思考が出てくるのは否めないところかと…
小細胞肺がんの地固め照射のようにRTが使われる時代が
サブタイプによっては来る可能性があります。
そして、「初診時での分子サブタイプ・PD-L1発現」
を見るうえでの生検の重要性が上がってくるのも間違いない。
・アミバンタマブ(ライブリバント)
今後の台風の目。insertion 20にはすでにケモとの併用で承認済。
副作用などに関しては
も参考。皮膚炎に関しては結構すごいことも起こるらしく…
ただ、infusion reactionに関しては皮下注製剤がでると
だいぶん変わってきそうです。(日本での承認はいつだ?)
ラゼルチニブとの併用で、
オシメルチニブとガチンコ対決で勝利したわけですが、
副作用や使い勝手(経口vs.点滴)で勢力が完全に
変わることはないだろうと考えています。
2:早期肺癌
・SBRTの出番は?
過激派の先生はオランダの事例なども挙げて
「SDMでSBRTはもっと普及する(べき)」と
言っているわけですが、個人的には
リンパ節の問題は別として、組織が取れないのは
やっぱり大きいデメリットと思っている
ただ、高齢者で「後治療は…」みたいな人は
組織とるメリットはそこまで大きくないので
その辺りも患者さんと話し合ってSBRTに行くのはありかと。
GGOに対してはリンパ節廓清意味ないんじゃね?
→SBRTで良くね?
というのもでているが、GGOにそもそも治療すべきか
問題も残っている。
「手術ができる」人にSBRTはなかなか日本では
流行らないのではないか、というのが個人的意見。
ただ、もう少し広まってもいい、とは思う。
(少なくとも患者さんに情報提供は必要と思う)
※区域・楔状切除手術後(クリップ再発)
※片肺全摘後
※肺気腫でスカスカ肺
などは良い適応と思う。