ADRIATIC 深堀り
ADRIATIC 深堀り
論文は未発表
https://x.com/PercyLeeMD/status/1797367486616129938
https://x.com/NReguart/status/1797369372844994874
LD-SCLCのPACIFIC試験的立場。
CRT後、ランダム化(PCIはランダム化前にするよう)
※日本とは違うのか、50%以上がPCIを受けている…
RTは45Gy/30Frb.i.dだけでなく
欧米では割とメジャーな60~66Gy/30-33FrもOKだったよう。
というか、そっちの方が多かったよう。(7割)
CRTはCDDP+ETPが約65% 残りはCBDCA+ETP
いわゆるステージ的にはほとんどIII期
デュルバルマブの
全生存期間中央値は55.9カ月、プラセボでは33.4カ月
ハザード比は0.73。
24ヵ月全生存率は68%対55%、
36ヵ月生存率は56%対47%
MSTは55.9ヵ月 vs 33.4ヵ月
(コントロールも十分すぎるほど良い)
PFS中央値は
デュルバルマブ群16.6ヵ月、プラセボ群9.2ヵ月
ハザード比は0.76
2年PFSが46.2%/34.2%
フォレストプロットも綺麗。
とくにデュルマブマブが効かない群はない
重篤な有害事象は大きく両群で変わらず。
AE中止はデュルバルマブ群で多い。(8%)
PACIFICとハザード比はかなり似ている。
イジュド併用はオープンされていないだけ?
※ポイント
ガチンコIII相でSCLC-LDの標準治療が
変わるのは、かなり久しぶりのこと
https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJM199901283400403
ここから、OSは伸びているが、ガチンコ対決で
勝利した試験で論文化されたのはないはず。
といいつつ、論文化は捕捉していないが、
実はASTROで
という報告はあるのだ…(Nは少しADRIATICより少ない)
他にも放射線科的には
のところで話したように、
線量増加で予後を改善させようという方向性はかなりあり、
複数の試験でいい成績が出ている。
(ここで取り上げた試験の結果はほぼADRIATICで再現されている)
ASTROのやつは
MST OS 62ヵ月 vs 43ヵ月
PFS中央値 30ヵ月 vs 16ヵ月
(コントロールアームも含め)
むしろADRIATICより良い。
おそらくコントロールアームが良いのも含め
一日一回ではないAHFが効いているのはあると思う。
ただ、PFSがずっと見ていくと
こちらのものは重なってしまっているので
ADRIATICのほうがどちらかというと
標準治療として信頼できる傾向にはあると思う
(し、AZ社がかなり勢いづいて攻勢をかけてくるだろう)
今後は二つのコンビネーションが熱い!
(線量増加+デュルバルマブ)と個人的には予想します。