お勉強323:だいぶ今更サンアントニオ乳腺ネタまとめ
サンアントニオ、日経メディカルから
放射線治療関係を中心に。
乳癌では遺伝子から循環腫瘍細胞にシフトしていく可能性が。
大腸癌もその兆しが出てきていますが…
限界はあるものの、乳房MRIをとって、ちゃんと補助療法を
行うのであれば、2か所あるから全摘!
というのは時代遅れになるのかもしれない。
どのくらいのマージンをつけて摘出するか、
Boostの照射範囲、線量強度などは
今後の課題となる感じ。
もはや短期照射の方が急性期有害事象が
少ないというのはα/βからも妥当な結論で
常識になりつつあるが、
JCOGの声門の試験でもそうだったが、
適切な照射野、線量を選べば晩期毒性もむしろ
短期照射の方が良いのかもしれぬとすら思う今日この頃。
本題とは離れますが、Co使われ過ぎやろ…
インドのトップレベルと普通の病院のレベル差は
大きそう…
あと普通にPMRTでもガンガン短期照射しても
大丈夫みたいですね…
RTも省略をすることを考えることが大事です。
という話。まぁ、医療者が考えているより
ずっと乳房温存療法の副作用は患者側は大きい、
(手術の有害事象も含め)という報告も昔取り上げたはず
Medscapeでも取り上げられてた
一応1年半以上、内分泌療法をやった後だが、
一定期間内分泌療法を中止して、
子供を産むことにtryしても予後は
(短期的には)変わらない、という
とてもチャレンジングだが、プラックティスチェンジになる
素晴らしい研究。今までホルモン療法で
子供を産むことをあきらめている人は
一定数いたと思われるので、若年患者さんには福音。
ただし、Medscapeにも書いてあるが、
ホルモン療法はいわゆる長期的な予後を改善してくる
薬なので、中断の本当のデメリットは10年、20年
してこないとわからない、というのも事実
(そして、対象が若年者ゆえに問題である)
ただ、そのリスクを冒しても妊孕性を
取り戻す価値はあると私は思う。