ASCOGI25 アブストラクトopen 膵臓、直腸ネタ
https://meetings.asco.org/abstracts-presentations/241647
すい臓がんの患者さんが、切除しか
根治治療はないのに(と説明されているかは?だが)
意外と手術後、手術を受けて後悔している、
という報告。 合併症があるとよりそういう方向に。
いろんなことが変わるからしょうがないとは言え、
やはり人生が変わる大きな手術なんだな、と。
https://meetings.asco.org/abstracts-presentations/241680
膵癌の補助療法。
術前治療を行うか、術後治療だけか
単施設のレトロ報告(4年で500例以上のメガボリューム)
結局のところざっくりいってしまうと
生存期間中央値も、PFS中央値も変わらず。
海外ではなかなかはっきりした周術期療法のエビデンスが出ない。
https://meetings.asco.org/abstracts-presentations/241157
直腸温存療法の話題。
TNT後必ずTMEした試験と、TNT後near CRまでW&Wを
許容した試験との比較。 W&Wは約1/3 regrowthがある中で
予後が悪くなっていないのか?というのがテーマ。
結論から言うと、生命予後は悪くなっていない、という結論
pCR群とTNT後cCRの群は予後がほぼ一緒で、
組織学的反応がTRG2~3の人とnear CRでW&Wした人は
予後が変わりません、ということも判明
TNTで直腸温存、ちゃんと経過観察してサルベージ、
というのは、予後を悪化させないのでは?
というデータはそろってきている。
https://meetings.asco.org/abstracts-presentations/243354
ポーランドの臨床試験
Polish IIの単施設での長期解析
Polish IIについては
https://www.cancerit.jp/gann-kiji-itiran/syoukakigann/daityougann/post-37720.html
こちらを参考のこと
長期追跡すると、TNT群での5年以上の晩期再発
は5例(1例局所、3例肺転移、1例肺+CNS)
すべて局所療法で救済できたとのこと
長期的なQOLは差なし ストーマの留置率も差なし
MSTはTNT群 115ヵ月 CRTのみ群61ヵ月だが、有意差はなし。
古い時代のTNTなので、色々裏事情はありそうだが、
少なくともCRTのみと比べて悪いということはなさそう。
https://meetings.asco.org/abstracts-presentations/241852
TNT(CRT→ケモ)にctDNAを経時的に測ってみた、という報告
20例が登録。
CRT途中でMRIを撮って体積変化も見ているが、これはW&Wの
適格性を予測はできず。
診断時に全例ctDNA陽性
CRT中期(27Gy時点)にctDNA陰性に転換した患者は53%。
この時点でctDNA陽性の患者の57%が正式なTMEを受け、
検体で全例腺がんが確認。
この時点でctDNA陰性であった患者の25%が局所切除術を受け、
標本に組織学的浸潤癌は認められず。
27GyのCRTの時点で早期にctDNA陰性に転換した場合、
直腸臓器の温存率は100%!
ctDNAガイドNOMは期待できそう