お勉強481:CRTにコンカレントせず、サンドイッチICI
https://jamanetwork.com/journals/jamaoncology/fullarticle/2821598
PACIFIC2は失敗に終わったわけだが
https://note.com/nijuoti/n/nc9062d56473b
また違った試みで
・CRT前からアテゾリズマブ:3週回し4回
→進行なければCRT(IFRT 60Gy/30Fr)
※カルパクweekly併用・IMRTも3Dもあると
(ここではアテゾリズマブは使わない)
→カルパクコンソリ:3週回し2回
※オミットした症例もあると
→CRT後もアテゾリズマブ:3週回し1年
をしてみました、という小規模II相試験
EGFRやALKは調べていなかったと。
対象はステージIII IIIA/IIIBが半々ぐらい(IIICはなし)
患者数は62名
年齢中央値は63.9歳
半分ぐらいが女性
PETやMRIはPACIFICではMUSTではなかったのも違いと。
75.8%がネオアジュバントアテゾリズマブを完遂
71%がCRTを完遂
41.9%が最後のアテゾリズマブまで完遂
15人がPDで脱落
(11人がネオアジュバントで脱落
1人がCRTで脱落
3人がアジュバントで脱落)
PFSの中央値は30ヵ月、
1/2年PFS 68.9%・54.2%
1/2年生存率87%・73.7%
(MSTは未到達)
PACIFICのPFS中央値は16.9ヵ月
2年生存は66.3%
ネオアジュバントのアテゾからのPFS/OSなので
PACIFICとの比較では考慮必要
CRT終了まで5か月ぐらいのいい意味でも悪い意味でも
期間がある。
PACIFC同様CRTの終わりからならそこからの
2年PFSは64.3%・2年生存は83.8%と
再発部位として多いのは肺(66.7%)・リンパ節(16.7%)
27.4%がG3以上のirAE
1例肺炎G5(G3以上の肺炎はこの他3例)合わせると6.4%
1例G4ギランバレー症候群
今回の時点では(アテゾで使われる)
PD-L1の発現はPFSやOSと相関がなかったらしい
結構期待できるストラテジーなのでは?
というのが個人的感想。
PACIFCより有利に出るところはあるだろうが、
コンカレントにCRT+ICIは
やっぱりなんか悪いのでしょう、最近のデータでは。
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