お勉強434:ctDNAを直腸がんで使ってみた

https://meetings.asco.org/abstracts-presentations/229120

直腸がんに対してctDNAを使ってみたよ、という報告

術前治療後にもctDNAが取れる人はとっている。
ctDNAはSignateraというその道では有名なアッセイ法で
とっているらしい(詳しいことは?)

では、
「Natera社が開発中の、血液を用いた微小残存腫瘍検出専用の遺伝子パネル検査(アッセイ)。患者さんの腫瘍の遺伝子異常をもとに、約16遺伝子を標的とする患者さんオリジナルの検査試薬を作製し、これを用いて、血液中にがん由来のDNAが含まれているかを次世代シークエンサー法により解析する。」

とある。

257人の直腸がん患者で1656例のシリアルなサンプルを用いたとある
StageはI: 7%; II: 23%; III: 65%; IV: 5%

全体の
66%が術前治療を受け、手術
10%が術前治療なし
24%が直腸温存療法(NOM)

術前療法はTNT 183例 ケモラジのみ 33例 ケモのみ 15例
のよう
術前療法後のctDNAは
手術群は手術前、NOM群は術前療法後2~16週で取っている
NOM群はEFS、手術群はDFS
(EFSは局所進行も含む)

治療前のctDNAは50例で取っており 94%がctDNA+であったと。
術前治療後のctDNAは87例で評価可能で 29.9%でctDNA+であった。

ctDNA+群は術前療法の反応が悪かった(cCR率8%vs51%)

術前治療後のctDNAがとれた87名中48名が手術に
その群のctDNA+群は病理学的反応が悪かった

のこりの39人はNOMを選んだが、
ctDNA+群はEFSが悪かった(HR:7.6)

術後→手術の症例で術後2~12週(アジュバント前) でctDNAを測った人で
14.8%がctDNA+ ctDNA+は79%再発 ctDNAーは11%
この時点でctDNA-で再発した患者の83%が途中でctDNA+にかわっていた。

術後のctDNAが陽性であった患者は陰性であったものよりDFSが悪かった
(HR:18) これは術前治療を受けていてもいなくても変わらなかった。

と、ctDNAがかなり予測因子になっている
→NOMであてになるかも という発表

大腸がんはかなりリキッドバイオプシーの演題が増えてきている感じです。
ちゃんと勉強しないとあかんですね…

https://www.jst.go.jp/crds/pdf/2020/FR/CRDS-FY2020-FR-04/CRDS-FY2020-FR-04_20108.pdf

これが結構参考になりました。結局組織の遺伝子変異から紐づけているようです

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