お勉強383:TMB/PD-L1発現はPACIFICレジメンの結果に影響するか?
PACIFICレジメンで治療した300人以上の患者で以下の点に注目して検討
・PD-L1発現は予後に影響するか?
・TMBは予後に影響するか?
・肺臓炎と予後の関係は?
以下結果
・PD-L1高発現(90%以上)はPD-L1 1%以下に比べてOS/PFSが長い。
・フォレストプロットでみると一応PD-L1上がっていくと
よくなっていくような感じ
・高発現だと2年のPFS8割、3年のOS9割程度の印象(!)
・ただ、PACIFICのリアルワールド全体に言えるが
一番悪いPD-L1<1%でもPACIFIC試験のデータとと大きな差はない印象。
・TMBはPD-L1と相関関係は乏しい。(というか、全然ない)
・しかし、TMBは予後に影響する。
・PFSはかなり差があるが、OSはそこまで差はない。
・TMBが高いと局所再発率が低い
肺臓炎は解析すると20.7%でデュルバルマブ投与中止の
原因となっていた。全体を見るとPFS/OSには影響しない
しかし、早期(3か月以内)と晩期で分けると、
(リードタイムバイアスを考慮しても)
早期に起こると予後が悪く、
晩期に起こるとむしろ予後がいい(1年完遂した人とOSの差はない)
そのほかにも遺伝子変異や腫瘍環境と治療結果の関係も調べている
(日本と違いEGFR遺伝子変異は全然なくKRAS遺伝子変化が主)
肺臓炎に関しては
から考えると、早期の肺臓炎はむしろ
放射線治療の影響で、V20が高いことが交絡因子の
可能性があるかもしれない(腫瘍が大きいとか)
どちらにせよ、V20を低いプランを作ることは重要であると
考えるべきなのだろう。
晩期はirAE肺炎で起こっていて、差がないのでは?と勝手に夢想
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