お勉強436:ASCOGU24+α
ASCOGU24 個人的アブストチェック
https://meetings.asco.org/abstracts-presentations/230406
TNTとRCを比べて、TNTは費用対効果は良くない、という発表
https://ascopubs.org/doi/10.1200/JCO.23.01369
こちらは直腸がんNOMの問題点提起 JCOの総論
・そもそも論としてNOMのQOLはどうなのか
(腸管・性的な有害事象など)
・NOMのほうが手術群よりQOLがどのくらいいいのか?
・cCRの判定基準は?
・費用対効果としてフォローを含めると高い
・(米国特有の問題だが)保険がどこまでカバーするのか
・アクセスが悪い人はどうするか
等々。
直腸温存も膀胱温存もNOM自体はいいことと
(個人的には)思っているが、費用対効果や
QOLがどの程度良くなるのか、という観点からの
報告は乏しいのだな、と確認
https://meetings.asco.org/abstracts-presentations/230321
いままでデータが少なかったハイリスクに対する
前立腺SBRTのデータ
追跡期間中央値は約5年 75.6%が中央値9か月のホルモン療法
5年生存率は 87.9% ホルモン療法を受けた人のほうが
有意に生化学的再発が少ない。
遠隔転移は差なし。G3以上の有害事象発生率は4.1%
SBRTでも高リスクはホルモン療法は必要かもしれない。
https://meetings.asco.org/abstracts-presentations/230148
ホルモン療法をしていないRPや放射線治療後の
骨転移のオリゴメタ(5個以下)症例に
SBRT+RA223の治療をしてホルモンが必要になるまでの
期間を遅らせられるか、の試験
20人の患者で、適応は以下
テストステロンが100ng/dL以上
CT、MRI、PET/CT/骨スキャンでの転移のある患者
治療は、Ra223の6サイクルと
転移へのSBRT(1-2サイクルの間に30Gyを5分割)。
骨スキャンはベースライン時と3ヵ月毎に実施した。
PSAはRa223中毎月、以降は3か月おきに測定
20%以上の患者がADTを15が月以上受けなければ
期待できる治療とした。
治療を受けなければならない条件として
・ベースラインPSAが20ng/ml以上の場合はPSA上昇率10%以上
・ベースラインPSAが20ng/ml未満の場合はPSA上昇率20%以上
・X線写真の進行または骨格関連イベント(SRE)
が規定
患者は2年追跡
Ra223投与の中央値は6サイクル
6/20が進行のためRa2236サイクルまで行けず
15か月後、24か月後までのホルモン治療フリーは50%・40%
ADTまでの期間の中央値は15か月
PSA低下率50%/90%は11例・5例
2名は二年後もPSA<0.01
SRE(骨折・疼痛)は2例
G2の有害事象はRa223・SBRTに関連する可能性があるものが4例/2例
結論としてはなかなか良いのでは?ということのよう
https://meetings.asco.org/abstracts-presentations/230024
腎がんのオリゴメタが本当にオリゴメタで
全身療法の導入・切り替えが必要でないかは
重要な点である。
シリアルにctDNAを測定し、
標準的な進行評価とその近辺(中央値1か月ぐらい)のctDNAを
比較し、感度・特異度・陽性的中率、陰性的中率を算出
17人のオリゴメタ患者で42回のctDNAをチェック
SBRT追加の6人とIL-2の全身療法での7人が進行
患者さんは中央値3回ctDNAを受けていた。
11人ctDNAを検出。
17人は臨床的/放射線学的に検出可能な転移があった。
ctDNAの感度、特異度、陽性的中率、陰性的中率はそれぞれ
64.7%、100.0%、100.0%、80.6%。
SAbRでctDNA検査を受けた6人の患者のうち、5人は検出不能
検出可能であった唯一の患者はSBRT後にctDNA値の減少を示した
インターロイキン2治療を受けた患者では、
検出可能なレベルのctDNAは治療後検出されなくなり、
これはX線写真の完全奏効とも相関した。
陽性的中率、特異度が高くctDNAはSABRの
フォローに有益では?という意見