お勉強267: ASCO2022 アブストラクト超速報
ASCO2022のAbstractがopenに!
というわけで、しばらくそちらにシフトします。
https://dailynews.ascopubs.org/do/10.1200/ADN.22.200980/full/
https://meetings.asco.org/abstracts-presentations/207568
PACIFIC試験のEGFRmut群(たった35人)の
サブ解析
イミフィンジ群が24人、プラセボ群が11人
背景因子はややイミフィンジ群が不利。
PFSやOSは95CI区間の幅がかなりでかいが、
試験で得られたような明らかな幅を持った差は
感じられず、あんまり効かなさそうな感じ
(どちらもmPFS11カ月程度 MST 43-46か月)
ただ、あきらかにイミフィンジダメ、というわけではなさそう
現在進行中のCRT後アジュバントオシメルチニブの
LAURA試験のOSとも比較ですね、という感じ
https://meetings.asco.org/abstracts-presentations/206928
乳がんに対して標準治療にオリゴメタ(頭蓋外4個)
にSBRT/手術を加える検証II相
1年以上進行のない群が対象のよう。標準治療として
ケモやHer2、ホルモンはもちろんやっている。
79% ER+ or PR+HER2-,
13% HER2+,
8% triple negative.
との事。
60% が1個
20% が synchronously with primary diseaseと。
中間観察期間30カ月で
mPFSは標準治療群23か月 試験群19.5か月
2年/3年PFSは標準治療群 45.7/32.8% 試験群46.8/38.1
優位差はつかずOSも両方ともMST達せずとのことであった
3年生存は標準治療群71.8% 治療群68.9%
治療すると、治療範囲からの新しい病変出現は減る
RTでのG5なし
→無効と考えてIII相試験には進まず。
残念。JCOGの試験はどうなるか
https://twitter.com/neerajaiims/status/1529965149263564801
https://meetings.asco.org/abstracts-presentations/208947
いわゆるBRCA変異などのHRR遺伝子異常のある前立腺がんに対して
オラパリブが使えるわけだが
オラパリブのみvs.ザイティガのみvs.その併用
のII相試験
PFSがプライマリーエンドポイント
結果としては併用が圧勝
オラパリブ単独、ザイティガ単独だと1年PFS約45%だが
併用だと95%というスゴイ差
問題は逐次治療との差だがどうなるか…
https://twitter.com/neerajaiims/status/1529999997659271168
https://meetings.asco.org/abstracts-presentations/207021
TheraP試験の3年フォローアップ解析
ドセ後の患者でカバジvs.Lu-PSMA治療
3年OSは同等との事。
あと、適応外となった患者
(FDG+でPSMA-のミスマッチのあった患者)
の予後は非常に悪かったようです。
結果の解釈は難しいですが、
クロスオーバーありなので、
どっちを先使うかはPSA-DTなどで場合分けか。
https://meetings.asco.org/abstracts-presentations/207129
以前から注目しているGC4419という
過酸化水素関連の薬の報告
理論的には副作用が減って効果が上がるはずの薬
今回は副作用(口腔粘膜炎)に焦点を当てた発表
対象は口腔、中咽頭でCDDP+IMRTの治療を行った患者
詳しくはページの表を参考だが、
劇的、というほどではないにせよ
ちゃんと有意義な効果がみられている。
口腔粘膜炎だけでなく唾液腺障害なども減るといいのだが…
まぁ、今後期待の薬