お勉強368:ブロックバスター、エンハーツにも砕けない膵癌の壁
エンハーツ話
https://meetings.asco.org/abstracts-presentations/222993
組織ではなく、cfDNAのリキッドバイオプシーでHer2増幅が見られた
患者を対象にエンハーツ投与してみました、試験
日本から。
よく知られている、胃がん・乳がんは除外
16の癌腫、62人で検査。 唾液腺がん3人以外は化学療法歴あり
8.9か月の観察期間中央値で56.5%のレスポンス
Her2の増幅が多いほど効く、というわけではなかったよう。
ただ、投与でcfDNAが消えると、よく反応。
病勢コントロールは90%でえられている、
PFS中央値は7か月 奏功は8.8か月続く。
1/4程度が間質性肺炎を発症
G3は一名のみ
癌腫ごとでは膵臓は0/4と効かない様相。
唾液腺がんは7/7と手ごたえよし
https://www.cancerit.jp/gann-kiji-itiran/josei-gann/ransougann/post-17730.html
https://www.cancerit.jp/gann-kiji-itiran/nyuugann/post-17718.html
こちらは別々に書かれた記事だが同一の試験。
MD-アンダーソンで行われた
2相非盲検試験:DESTINY-PanTumor02試験
いわゆる「Her2陽性」に対するがんに対する
効果を見た試験
こちらが結果。
追跡調査期間中央値9.7カ月で、
全体のORR(PR+CR)は37.1%
HER2 3+だとさらに有効でORRは61.3%、
以下がんごとの発現
・子宮内膜がん:全患者の57.5%、
IHC3+が84.6%、IHC2+が47.1%。
・子宮頸がん:全患者の50%、
IHC 3+が75%、IHC 2+が40%。
・卵巣がん: 全患者の45%、
IHC 3+が63.6%、IHC 2+が36.8%。
と、婦人科がんはかなりいい感じ。
・尿路上皮がん:全患者の39%、IHC3+が56.3%、IHC2+が35%。
・胆道がん:全患者の22%、IHC 3+が56.3%、IHC 2+が0%。
・膵臓がん:全患者で4%、IHC3+が0%、IHC2+が5.3%。
とこちらでも膵癌はショボーン(´・ω・`)な感じです。
膵癌の壁厚し。
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