お勉強371:またまた術前ケモICIの論文! NADIM II

https://www.nejm.org/doi/10.1056/NEJMoa2215530


術前ケモvs.ケモニボ+アジュバントという
術前ICIの試験でII相試験だが注目された
NADIM II試験の論文化

対象は「切除可能」StageIIIA/B肺がん
術前ケモ群(術後ケモはエビデンスがないからかしないよう)
術前ニボケモ→R0ならニボ6M維持

プライマリーエンドポイントはpCR率(ITT解析)
セカンダリーエンドポイントは2年PFS/OS・安全性

86名を2:1に割付
pCR率は試験群37% ケモ群7%
(relative risk, 5.34; 95%CI] 1.34 to 21.23;P=0.02)
手術が行われたのは試験群93% ケモ群69%(ちょっと低すぎでは…)
※ちなみに手術しなかった理由はサプリメントによると病勢進行らしい
R0率は試験群94% ケモ群85%
肺全摘は両方とも10%程度
24か月PFSは試験群67.2% ケモ群40.9%(有意差あり)
遠隔再発/局所領域再発は試験群18%/12%  ケモ群28%/31%
24か月OSは試験群85% ケモ群63.6%
(ちなみにPACIFICのデュルバルマブ投与群の2年OSは66.3%)
G3/4の合併症は 試験群19% ケモ群10%

他の試験同様術前ICIは有用、という結論
ただ、Nが少ないランダム化の問題か、cT4症例割合が
試験群25% ケモ群41% というのは偏りすぎな感
(HRはだいぶ差っ引いてみる必要はある)
N2(うち多発N2)割合は
試験群72%(39%) ケモ群55%(38%)

サプリメントも見ると

・pCR例はどちらも再発なし、死亡なし
・cNStageで効果は変わらない
・cT4で明らかにPFSが試験群がいい
・PD-L1陽性だとOS/PFSともによし
・ニボルマブのアジュバント完遂症例は予後がよい

表も改訂(クリックしてください)


更新版

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