お勉強223:副腎SBRT
https://www.ctro.science/article/S2405-6308(21)00080-X/fulltext
副腎のオリゴメタに関するレトロ解析を
まとめましたよ、という報告。
※副腎のオリゴメタは少なくはない。
でも予後は悪いので手術は…という事も多い→そこでSBRT
・いままでは周りの臓器が問題だったが、
今回調べたら技術の発展か、G3は少なかった
・ほとんどの施設で4DCTを撮っていた。
・多いのはやっぱり肺がん
・SCLCは結構あるけれど、SCLC自体の悪性度が
高いので、(個人的な読みでは)あんまし意味無い感
・この解析では転移の大きさは予後に影響せず
(むしろでかいほうが予後良かった)
一番大事なメッセージとしてはBED10で
・70Gy以上の処方(本文を読んでも何処方かわからんが)
が予後因子
・最低線量46Gyが予後因子(こっちが現実的な情報)
実際、何例かやった感じでは、
やはりVMATじゃないとつらいし、消化管も
PRVで囲むとかなりつらい印象。
自由呼吸器下よりは、息止めなどの方がいいと思う。
そして、うちの自由呼吸器下の照射が良くないのか
案外制御できないこともおおく、病態が
安定しているならば手術はアリなのだと思う。
当たらないところは安全圏を見越したうえで
線量をあげていく(MAXは考え方次第)、というのが
現代のSBRTの「処方線量」の考え方と
自分はとらえているので、最低線量46Gyというのが
重要なメッセージかなと。
5Frだと一回6Gyぐらい。結構消化管と
くっついていなければ何とかなる?線量なので
覚えておくといいかも。