お勉強253:エンハーツ、またも大勝利

https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa2115022

ハーセプチンとタキサンを使って進行した症例で、
エンハーツとカドサイラを比較する第Ⅲ相試験

(中央判定での)PFSがプライマリーエンドポイント

対照群は一応Her2 3+がほとんど少しだけHer2 2+ FISH+
ホルモン陽性が半分ぐらい

524人んがランダム化
一年の非進行率が75.8%vs.34.1%とと
ぶっちぎりでエンハーツ勝利。
mPFSだとNRvs.6.8ヶ月
HR 0.28!!

1年のOSでも94.1%vs.85.9%とエンハーツ勝利
HRは0.55(でも統計的には優位ではないとの事)

レスポンスは79.7%vs.34.2%

とにかくPFSとウォーターフォールプロットが衝撃的で一見の価値あり

乳がんで従来の標準治療をここまで塗り替えるのは正直衝撃的。

副作用は従来言われているようにIPが10%ぐらい出るが、
G3は0.8%とかなり対応も洗練されてきたよう。
G4/5のIPはなし

https://www.cancerit.jp/71530.html

という報告もあり、エンハーツ、
Her2低発現でも使える方向と。
他がんのHer2関連癌でも続々と結果を出してますし、
次は1st lineにどんどん出てくるでしょうね。


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