お勉強494:EGFRmut肺がん、TKIで進行したら次のレジメンは?
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/37584242/
いわゆるEGFR陽性の患者さんで
TKIで進行してもらった患者さんに
ICI±併用療法の有効性を
色々な方法で調べてみました、
という論文
(システマティックレビュー、メタ解析、ネットワークメタ解析)
PRISMAガイドラインそって
PubMed、Embase、ClinicalTrials.govなどのデータベースから
17件の単一群試験と15件のランダム化比較試験
を抽出
17件の単一群試験と15件のランダム化比較試験があり、
2886人の患者が含まれた群で
ICI単剤療法、化学療法、抗血管新生療法などなど
様々な解析をしているが、おおむねの結果は
・ICI単剤療法は、化学療法と比較してPFSが短い結果
(かなり結果は一貫性がある)
・一方でICIと化学療法の併用(ICI-chemo)、
抗血管新生療法の併用(ICI-antiangio)は、
レスポンスやPFSを延長
(一部の解析ではICI-chemoはケモに対してOSも良かったと)
・PFS上最も良好な結果は、ICI-antiangio-chemo
・ただし、毒性はICI-antiangio-chemoの成分を増やすほど多い。
※治療の効果は、以下のもので修飾される
・PD-L1の発現レベル
(抗血管新生を加えない場合は
1%以上は未満より反応が良い)
・EGFR変異サブタイプ
(L858RはICI-antiangio-chemoに対して良好な反応
反応性はL858R>del19と
一方T790Mはイマイチと。(ケモと差がない)
とりあえず、ABCPを我々はチョイス?