お勉強178:PD-L1≧50%でICIにはケモを足すべきなのか?

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC8273651/
(openで、短いので読まれるのをお勧めします)

みんなが知りたくて、今いっぱい試験が走っている
PD-L1≧50%で
ペンブロ単剤vs.ペンブロケモ(プラチナダブレット)
のレトロでの比較

当然レトロなのでペンブロ単剤が
不利なのは予想されるが、
一応患者背景で予測される因子はPSがないのが
気になるが(一応検討患者の要件でPSは0-1となっている)
脳転移以外はほぼeven。

PFSもOSもケモ併用優位で
HR的には0.44となっているが、K-M見ると
最初のあたりのPFSの差がそのまま続いているような感じ。
OSも優位差アリ。K-MもPFSと似たような感じではある。
最初についた差が、そのまま平行移動、という感じ
肝心というか、一番気になるプラトーについては
評価しがたし。

どちらのarmも臨床試験よりは2YOSはいいような感じです。
(併用群がやや良すぎる感はありますが…)
奏効率も予想通りケモ併用群がだいたいgood

ディスカッションのところでも
いろいろ短期的なレトロではケモ併用>ペンブロ単剤
という傾向はあるよう。

最終的なプラトーが大事なところですが、
短期的でも患者にはメリットがあるわけで
PD-L1高値ならケモ上乗せができるPSならケモ上乗せ
がいいのだろうか…

ケモ+ICIでPDになっちゃうひとは
ケモだけやってもPDなるから、
後にとっておく、という思考は無駄なのだろうか。

バイアスがかなりありそうなので、
最終的にはいっぱい走っているIII相待ちなんでしょう。

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