ESMO個人的注目演題Abstract
ESMO 覚書
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LBA25 UNION trial
局所進行直腸がん
TNTにICIを加える意義を探るII相試験
中国のICI、camrelizumab使用
対象はT3-4もしくはN+ 肛門縁から10cm以下
ショートコースRT→ケモ免疫かロングコースCRT→ケモ
を比較。W&Wはせず、基本TMEのよう。
ケモはCAPOX、アジュバントもCAPOX±ICI
プライマリーエンドポイントはpCR率
231人をランダム化
ITTでもpCR率はICI追加群39.8%(!!)で
通常のTNT群15.3%(低すぎでは…)
でプライマリーエンドポイントはmetとのこと
R0率や術後合併症、治療中のG3以上の有害事象などは変わらず
※pCR率がこれならW&Wしたらかなりの群でNOMできそう
LBA26 CONVERT trial
肛門縁から12㎝以内でCRMがしっかりとれそうな
局所進行直腸がんに
CRTとCAPOXの比較試験(CRT群はTNTではないよう)
→ケモ群非劣勢
直腸がんはNOM目指さないならMRIでCRMなどを
しっかり見てマージンOKそうならケモのみの流れも出てきている
LBA60
ICIケモに原発巣にSBRT8Gy*3Frを追加することで
効果の増強を期待した試験。
ケモ+ICIは2サイクル
46人でとりあえずやってみた。ステージIIIが8割
MPR76.1%、pCR52.2%ととかなり期待できるかんじ
(ちなみに術前ニボケモ3KurのCM816ではpCR24%)
LBA8
子宮頸がん(ほとんどII期、6割cN0、8割がSCC)
でケモラジ前にカルパク5~6サイクル
→ケモラジ
でケモラジ前にケモをするのがいいのか?
今までの常識を覆す
ネオアジュバントでPFS/OS有利というIII相試験
LBA83
PREOPANC-2
BR~R膵癌に術前療法として
FOLFILINOX vs. GEM+RT 36Gy/15Fr
というFOLFILINOX勝たせたろう、という
意図をひしひしと感じる試験
(アジュバントもFOLFILINOX vs. GEMの時点でひどい)
III相試験。観察期間中央値41.7か月で
MST21.9か月vs.21.3か月 有意差なし。
切除率も一緒。 副作用も一緒。
ということでCRT意外と検討!
当院では45Gy/15FR IMRTなので、結構期待できるのでは?
1616O
JCOGの気合入れたII/III相試験
転位・再発膵癌の化学療法3arm試験
GEM+nabPTX vs. mFOLFILINOX vs. S-IROX
総群で527名登録、426人が解析
MSTは
GEM+nabPTX vs. mFOLFILINOX vs. S-IROX
で
17.1か月 vs. 14か月 vs. 13.6か月
ということで、
GEM+nabPTXがいいのでは?という結論
またスライドなどが旧Twitter(今はX)で
出てきたらまとめなおします