お勉強357:速報ASCO23 KN671

https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/search/cancer/news/202306/579874.html

混沌化する術前ICI+ケモ
すでに結果は報告あったが、KN671の結果が
ASCO23で報告があり、さっそくNEJMに掲載!


https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa2302983


既に報告のあったCM816との違いは
・コンソリデーションにペンブロが入っている
・I期は入っていない
・IIIB期(N2)が入っている
・化学療法はCDDP+PEMもしくはCDDP+GEMのシスベース
(CM816はCBDCA+PTXやCDDP+VNR、CDDP+DOCも許容)
・EGFRmut/ALK fusion許容(少ないけど)

基本的には
・CDDPベースケモ+ペンブロを術前4Kur
・そのあと3Wおきに13サイクル(一年)維持ペンブロ
で、ペンブロの有無で比較

ペンブロ群vs.プラセボ群で
2年のEFS:62.4vs.40.6% (HR0.58 95%CI 0.46-0.72)
有意差あり
2年のOS:80.9vs77.6%(事前設定の優位基準満たさず)
MPR:30.2%vs11.0%
pCR:18.1%vs.4%

IIIB(N2)期は15%程度
ペンブロ群は82.1%で手術、73.2%で維持療法
プラセボ群は79.4%で手術、66.9%でプラセボの維持療法
R0切除はペンブロ群vs.プラセボ群で
92vs.84.2%

PD-L1発現が高いほうが利益高そう
扁平上皮、非扁平上皮癌で差はなさそう
(discussionで筆者らはこの部分強調)

以前作った表にKN671足したもの添付します


基本的にステージが進んでいるほどEFSのHRは
よくなる可能性が高いので、HR解釈には注意が必要

ASCO23でのディスカッションスライド
術後も含めて表あり

1年のコンソリについて考察している。

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