お勉強287:小ネタ二つ
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0923753422003799
https://www.gi-cancer.net/gi/ronbun/archives/202205-01.html
簇出(ぞくしゅつ):buddingは
日本で初めて提唱された概念、
と個人的には思っていたのだが
実際どうかは知らない。
下記の論文を見ると、
日本ではかなり昔から予後不良因子と認識されていたのは
間違いないようだ。 スゴイ観察力。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjgs1969/25/11/25_11_2765/_pdf/-char/ja
日本語の解説通り、ケモの期間や他の基準とで細分化、
というのは難しいと思われるが、buddingが予後不良なのは
間違いないようだ。
消化管カンファで病理の先生が「簇出強かったです」と
結構コメントしているのは重要なポイントだったんやなぁと。
一般的な見解として乳房全切除=乳房温存療法
なわけですが、若年者のエビデンスは乏しい、
ということで40歳以下の方をretrospectiveに5年ほど経過観察
→差はなし
ということで、若年なので二次がんとかも含め
もっと長期に見る必要はありますが、(BRCAとかもいるやろし)
少なくとも今のところは、
乳房温存が否定される、ということはしばらくはなさそうです。
と、エキスパートの先生もこないだウェブで言ってました。
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