お勉強199:子宮頸がんはCRTに流れが変わりつつある
初版のガイドライン
http://jsco-cpg.jp/item/06/intro_01.html
の
>わが国ではかねてから頸癌の治療は,
>例えばⅡb 期であれば,
>先人達により開発された根治性の高い術式である
>広汎子宮全摘出術を行い,
>その後放射線治療を追加するなどおおむね治療法が
>確立されているような感触があるが
という、感覚から始まったガイドラインからは
隔日の感。
初版は手術よりCCRTの方が推奨度が下でおいおい…
と当時思った。手術についてはA´で
「明確なエビデンスは見いだせないが,「臨床腫瘍学の常識」である。」
だったというのも怒りの一因。
ロボット手術や腹腔鏡手術などの低侵襲手術については、
かなり世界的に否定的な流れだが
ここに関してはまだ日本は「諦めきれていない」感はあるよう。
今後高齢者も増えてHPVワクチンも普及していないわが国で
子宮頸がんのCRTの均てん化はかなり急務のように思われる。
(JASTRO会員にガイドラインが配られたのもそういう背景?)
個人的に心配な課題は
・EMBRACEレベルのIGBTができるか?
→全国レベルではまだまだ
・IMRTを術後照射以外に使う手はあるか?
→研究課題。愛知がんセンターでやっていた
2軸原体が参考になるのでは?と個人的感。
・個人的には傍大動脈LNは頑張ってCRTの方針は
全然ありと思うのだが、エビデンス的には辛いんかな
・腺癌に対する重粒子(手術より圧倒的に良い説あり)
→婦人科の先生でも期待されているよう。
・サルベージ手術は一旦CR入った人じゃないとつらい印象あり
ICIについては進行期ですでにエビデンスが出ているので
CCRT→ICIのPACIFIC的ストラテジーに期待。