お勉強222:直腸がんTNT/W&W の難しさ


https://jamanetwork.com/journals/jamasurgery/article-abstract/2784588
https://www.cancerit.jp/70425.html

いわゆる直腸がん術前のTNTでW&Wが時代の流れではあるのだが、
逆にCRTが全然効かない患者さんはもたもたしていると
成績が悪化する、という報告

時間が経つほど、pCRは増えるので、あんまり焦るのも…
という思いもあるが、なかなか難しい。

結局のところ、cCR→W&Wに持っていけるか、
いけないかの判断が一番難しいわけで
ケモである程度引っ張って難しそうなら
手術、というのが一番現実的な回答と
個人的には思うのだが…

MRI、指診、内視鏡、EUS、
いろいろ組み合わせつつ何らかの
ゴールデンスタンダードというか
クライテリアを作って前向き試験をする、
というのが今後求められている一つの方向性
なのだと思います。

放射線治療はshort/longにするのか、照射野、特に
IMRTするならばどこにあてるのか?
そもそも最初からW&W狙うのに
IMAの根部まであててないプロトコールも
多いけど何とかなっちゃってるのはなぜなのか
とか今後の研究のしどころが多い分野と思います。

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