お勉強268:ASCO2022 直腸ネタ
SCO2022のAbstract 直腸癌術前治療ネタ
https://meetings.asco.org/abstracts-presentations/208331
TNTをする場合に、W&Wで手術しない因子の抽出(MRIで)
・直腸間膜への進展
・cN+
・EMVIの存在(直腸から周囲への血管に腫瘍が進展している像)
https://meetings.asco.org/abstracts-presentations/208323
いわゆる術前CRTの適応外の
cT2N3sN0M0でTME vs. CRTをして、経肛門的手術か
という試験。(TNTではないよう)
CRTは十分安全で完遂率は97.6% 80例中3例が進行し、TMEへ
のこりは経肛門的手術へ。
術後合併症や入院期間は経肛門的手術のほうが良い
pCR率は45.3%
https://meetings.asco.org/abstracts-presentations/208603
TNTに抗PD-1抗体toripalimab を加える
試験(RTはhypoの増感も期待して25Gy/5Fr)の11例の初期報告
ケモはCAPOX 6コース
いわゆるRT先行→6コース、もしくは2コース→RT→4コースの
比較試験でcCR+pCR率でどちらのレジメンが良いかの
II相試験だったとの事
症例はすべてMSSで全員TNT完遂
G4以上の有害事象なし。
11例中6例がT4 6例がN2
11人中2人がcCRでW&W 残りが手術を受け9名中7例がpCR(!!)
残り2名中1例がnear pCRだったのこと
5名が術前cT3/N+/MRF+/EMVI+だったのでかなり注意深く
病理評価したが、pCRだったとの事。
全体のCRrateは驚きの9/11(81.8%)
ケモ、RT、ICIのコンボでTMEはサルベージのみの
時代がマジでやってくるかもしれません…