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生成AIが賢すぎて、負けたなーと思った話

皆さんは、仕事やプライベートで生成AIを使っていますでしょうか?

私は会社で許可されている範囲内で、普段からChatGPTを使って仕事をしています。

新しいアイデアを出す必要があるときや、専門知識やHOW TOの情報をすぐに手に入れたいときには、まずChatGPTを開きます。

すると、あらゆる側面を網羅した情報が瞬時に提供されます。

私が頭を使って30分かけて出すアイデアよりも、生成AIが考え出すアイデアは深く広い視野を持って作られていて、しかも1分もかからずに完成してしまうのを、何度も目の当たりにしました。

この時、思いました。

生成AIが賢すぎて、もう私が考えるべき場面はないのでは?

全てを生成AIに頼ってしまうと、生成AIに代替されちゃうよ。
自分で考えることが大事だよ。

そう思っている方も多いかと思いますが、生成AIの方が精度高くできる仕事を自分で頑張ってやっていても、最終的には生成AIに仕事を奪われる運命にあるのではないでしょうか?
これは私の意思とは関係なく、雇い主たちが決めることです。

私は、会議や資料作成、育成など、仕事のあらゆる領域で生成AIが活用される未来がすぐそこに迫っているのを感じました。

そして、ふと「自分の役割は何なのだろう?」という疑問が湧き上がりました。

生成AIと私の役割分担

実際、自分で試行錯誤するよりも、生成AIに任せたほうが高品質なアウトプットが得られることも多いです。

上司からも評価されるようなクオリティの資料やアイデアが、AIの力を借りることで短時間で仕上がります。

しかし、それで本当にいいのでしょうか?
人間はただ生成AIに依存するだけの存在になってしまうのでしょうか?

私はその時、考える作業はすべて生成AIに任せるのではなく、AIが提供する情報を統合したり、それを基にさらに飛躍的なアイデアを導き出すような役割にシフトすべきだと感じました。

AIは確かに優秀ですが、そこには感情がありません。
人間が持つ直感やひらめき、感情に基づいた発想といったものは、まだAIが完全に再現できるものではありません。

そうした「人間らしさ」を活かしながら、AIを補完する形で役割を果たすことが、今後の私たちの課題になるのではないでしょうか。

AIと人間の関係性の変化

生成AIの進化が進むにつれて、人間とAIの役割分担も変わってきます。

以前は、情報収集やデータ分析などの単純な作業は人間が行い、その結果を基に意思決定をしていました。

しかし、今やその多くの部分をAIが担うようになりました。

AIは圧倒的なスピードと正確さでデータを処理し、分析結果を提示します。

そのため、人間の仕事は「何をAIに任せるか」「AIが出した情報をどのように活用するか」といった、よりクリエイティブで判断力を必要とする部分にシフトしていくと思います。

完全に役割を棲み分けた方が、お互いに不必要な摩擦を避けられるというのも一理あります。

AIと競い合うのではなく、AIを「パートナー」として捉え、協力し合うことで、これまで以上の成果が得られるかもしれません。

たとえば、AIが得意とするのは情報処理や分析、そしてそのデータに基づいた予測ですが、そこに人間の経験や感性を加えることで、より実践的で価値のあるアウトプットが生まれます。

AIの進化と人間に求められる柔軟性

また、これからの時代には、自分たちがこれまでやってきた慣れ親しんだ方法を捨て、新しいやり方を積極的に試していくことが求められます。

AIが提供する新しいツールや技術に対して、恐れずに挑戦する姿勢が必要です。

例えば、資料作成においても、これまでは自分で細かいレイアウトを考え、文書を作成していました。

しかし、今では生成AIに依頼するだけで、美しく整ったドキュメントがすぐに手に入ります。

そんな時、古いやり方に固執するのではなく、「生成AIを使えば、こんなに楽になるのか」と素直に受け入れ、新たな方法を試してみる人が、いつだって時代の最先端です。

この柔軟性こそが、今後の仕事において最も重要なスキルの一つになるでしょう。

特に、生成AIの進化が止まることはなく、日々新しいツールやサービスが生まれている現代においては、固定観念に囚われず、常に変化に対応できることが求められます。

生成AIとともに生きる未来

私たちの生活や仕事が、生成AIと共に進化していく未来は、すでに始まっています。

この先、生成AIはさらに賢くなり、より多くのタスクを効率的にこなすようになると思います。

そうなった時に、人間としての価値をどう見出していくかが問われる時代が来るのです。

私たちは「何を自分で考えて、何を生成AIに考えてもらうか」を見極める力を養う必要があります。

それは単にAIに依存することではなく、自分自身の強みを理解し、AIの力を最大限に活かしつつ、自分自身も成長し続けるという姿勢です。

このように考えると、生成AIが私たちの仕事を奪う存在ではなく、私たちの可能性を広げる「共創者」としての役割を担っているようにも感じます。

AIの進化に戸惑いを感じることもあるでしょう。

自分の役割が失われるのではないかという不安や、これまでのスキルが通用しなくなるのではないかという懸念は、誰にでもあるものです。

しかし、そうした不安に立ち向かい、変化を受け入れながら新しい時代を切り開いていくことができれば、それがその人自身の武器になるのではないでしょうか。

人間の価値を再定義する時代

生成AIとともに歩む未来の中で、人間が持つ価値を再定義することが求められています。

感情、共感、創造性といった人間特有の力が、これまで以上に大きな意味を持つようになるでしょう。

AIにはできない部分を、いかにして私たちが担うか。
それを考えることこそが、今私たちに課せられた課題です。

これからの時代、私たちはAIを「ツール」として使うだけでなく、そこから得た知見をもとに、より高次のアイデアや視点を提供することが期待されています。

そのためには、AIの進化を恐れるのではなく、それを受け入れ、新しい可能性を探る姿勢が必要です。

未来の仕事は、単なるルーチンワークではなく、AIと共に生み出される新しい価値をどう見出し、社会に還元していくかにかかっています。

私たち人間の仕事の本質が変わるこの瞬間を、どう捉えるかは私たち次第です。

私は、できれば時代の流れに順応し、その中で未来に向けて進んでいければ、嬉しいなと思います。

いかがだったでしょうか。

今回は、生成AIと私たちの役割について、少し考えてみました。

この先どんな未来になるのかわからず、不安なことも多いですが、
こうやって考えるだけで少しだけ立ち向かえそうな気がしてきます。

また、先日11月1日発売されたばかりの『生成AIと脳 この二つのコラボで人生が変わる』という本について下記の記事でレビューしています。

生成AIの最新の知見を惜しみなく紹介しつつ、生成AIを最大限に活用する方法を教えてくれていますので、ぜひ記事を読んで興味が出たら、読んでみてください。

この記事が、少しでも皆さんのお役に立てると嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。


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