幸せに生きたい!と言いつつ、なんか気づいたら不幸そうな顔をしてる自分がいた
誰しも、幸せに生きたいですよね。
人によって幸せの形は違うと思いますが、別に幸せに生きられなくてもいいよ、という方は、あまりいない気がします。
私も、常に笑顔でいられたら、と思ってはいるものの、
嫌なこと、つらいこと、悲しいことが起こると、気づいたら、自分は不幸だ…という顔をしてしまっていることに、最近気づきました。
大変なことが多いと、「なんでこんなにつらいのか?」「もう嫌だ」「なんで自分ばっかり」という思いばかり頭の中をぐるぐるしてしまいますよね。
これだけでもつらいのに、前進できていないことに、なんとなく焦りを感じてしまうことも多いと思います。
精神的に疲弊していると、現状を変えるべく努力するための活力なんて出てきませんよね。
生きてるといろいろあるよね、と思うものの、自分から不幸そうにしていたら、一生不幸なままになってしまいます。
できれば自分の機嫌をコントロールして、幸せだなーと思える時間を少しでも多く過ごしたいですよね。
そう思っていろいろと調べていたところ、アドラー心理学の「自己決定性」という考え方に出会いました。
幸せに生きていきたい人にはとってもおすすめの考え方だなと感じたので、今回はこの「自己決定性」についてご紹介したいと思います。
この記事をお読みいただく前に、ひとつお伝えしておきたいことがあります。
もしあなたが心や体が疲れていると感じている場合は、無理をせずにしっかり休むことが最優先です。
また、つらさが続く場合や改善が見られないときは、専門の医療機関を受診することも選択肢の一つです。自分の心と体を大切にしてくださいね。
自分が現状を変えるために行動したいと心から思っているよ!という方には、「自己決定性」という考え方はとても役に立つと思います。
「自己決定性」とは?
アドラー心理学でいう「自己決定性」は、「私たちは自らの人生を選択し、それに責任を持つ」という考え方です。
環境や他者の影響を受けることはありますが、最終的にその影響をどう受け取るか、どう対処するかは自分次第であるとアドラーは主張しています。
たとえば、職場で厳しい上司に悩まされている人がいるとします。
その人が上司の態度に対してどう感じるか、どう行動するかは、その人自身の選択に委ねられています。
上司の厳しさを「自分を成長させるためのチャンス」と捉えることも、「自分を傷つけるもの」と捉えることも、本人が決めることです。
この記事では、人が不幸そうなままでいることを選んでしまう理由と、そしてどうすればその状況から抜け出すことができるのかを探っていきます。
不満を言い続ける心理と自己決定性
不満を口にすることで自分の気持ちを表現することは、誰にでもある自然な行動です。
しかし、環境に対して不満を言い続けることを選んでしまう背景には、自分自身がその状況に対してどのように向き合っているのかが大きく関係しているのです。
アドラーは「劣等感」についても触れており、これは自分が他者より劣っていると感じることで生じる感情です。
環境に不満を言うことで、実は自分の「劣等感」を隠そうとしているのかもしれません。
現状に対して自分の無力さを感じ、変えられないと考えているからこそ、不満を言うことでそれを受け入れるしかないと自らを納得させているのです。
これは一見すると、自分を守るための行動のように見えますが、アドラーの視点からすると、それは自己決定性を手放している状態ともいえます。
耐え続けることの選択とそのリスク
つらい時には、人はこれ以上頑張れないと思ってしまうものです。
かといって現状を変えるのも大変なので、今のつらい状況に耐え続けることを選んでしまいがちです。
このような状況に陥ることは、きっと誰しも経験があることだと思います。
アドラー心理学では、ここでも自己決定性が重要なポイントとなります。
つまり、たとえ厳しい状況に直面したとしても、その状況をどう捉え、どう対応するかは自分の選択次第なのです。
自分自身が選択することで、つらい状況に身を置くのをやめるか、それともそのままの状況で少し努力し、そのつらい状況を打破するために行動するか、そのどちらかの行動を選び取ることができます。
例えば、仕事がつらいなら仕事を辞めることもできますし、ひとまずその仕事を続けながらスキルを磨き、そのつらさを乗り越えるなどですね。
辞めること=逃げることと感じ、なんとなく嫌だと感じる人もいるかもしれませんが、そんなことはありません。
それよりも、無理やり耐え続け、特に前進できないままで時間を過ごしてしまう方がもったいないです。
しかしながら、私も含めて、耐え続ける、ということをしてしまうのは、現状を変えるにはエネルギーが必要で、リスクも伴うからこそです。
新しい環境に飛び込むことや、これまでの慣れ親しんだやり方を変えることは、非常に不安を感じさせるものです。
だからこそ、人は「現状維持」を選びがちです。
これは「安定」を求める人間の本能に基づく行動でもありますが、実際には長期的に見ると、辛い状態を続けること自体が大きなリスクを生むことがあります。
現状を変えないという選択を続けることで、時間とともに「自分には何もできない」「変える力がない」と感じてしまうようになります。
これは自己効力感を失い、さらに自信をなくしてしまう原因となり、結果的にますます不幸感が強まってしまうのです。
幸せになる努力とは何か?
アドラーの自己決定性を踏まえると、どんな状況においても「幸せになる努力をすること」が重要だと言えます。
幸せとは、外部から与えられるものではなく、自分自身が選び取るものであるというのがアドラーの考え方です。
たとえば、同じ仕事をしている人でも、ある人はその仕事を「自分の成長の場」としてポジティブに捉え、もう一人は「自分を苦しめるもの」としてネガティブに捉えることがあります。
この違いを生むのは、まさに「自己決定性」の違いです。
アドラーは「すべての悩みは対人関係の悩みである」とも言っています。
私たちが感じる不幸感の多くは、他者との比較や、他者の評価を気にすることから生じます。
幸せになるための第一歩は、他者の目や期待に縛られることなく、自分自身の価値観を尊重し、そこに基づいて行動することです。
自己決定性を意識することで、自分の人生の主導権を取り戻し、幸せに向けた選択を自ら行うことができるのです。
耐えるだけでなく、前進する選択を
辛い状況に耐えること自体は、一見すると強い意志の表れのように見えますが、アドラーの視点から見ると、それは必ずしも「勇気」を持った選択ではないといえます。
アドラーは「勇気とは、困難を恐れず、行動を起こすこと」としています。
つまり、現状に耐えるだけでなく、その状況を変えるための一歩を踏み出すことが「勇気」のある行動であり、それが「幸せになるための努力」だということです。
たとえば、職場でのストレスを抱えながらもそれに耐え続けるのではなく、自分の価値観に基づいて新しい職場を探したり、コミュニケーションの方法を改善したりすることが考えられます。
もちろん、それには不安も伴いますが、アドラーは「未来はまだ決まっていないからこそ、自分で決められる」と強調しています。
このように、未来に対して積極的に選択していくことが、結果としてより幸せな人生を引き寄せることになるのです。
自己決定性を意識して生きる
最後に、私たちが日々意識すべきことは、自分の選択によって人生が形作られているというアドラーのメッセージです。
「みんな幸せに生きていたいはずなのに、なんで自分からそんな不幸そうな顔してるの?」という問いかけに対する答えは、まさに自己決定性にあります。
どんなに厳しい状況であっても、自分自身がどう生きるかを選ぶことができるのです。
私たちの感情や行動は、環境や他者の影響を受けることもありますが、最終的には自分で決めるものです。
「人はどんな状況でも幸せになる努力をするべき」と思っています。
自分の選択次第で、見える世界は変わっていきます。
耐えるだけではなく、幸せになるための努力を続けることで、私たちはもっと充実した人生を送ることができるでしょう。
そして、そのためには、自分の感情や選択に対して責任を持ち、未来に向けて前向きな一歩を踏み出す勇気が求められるのです。
いかがだったでしょうか。
私自身も、幸せに生きていくために、自己決定性の考え方を常に意識して過ごせるようになりたいです。
そのための方法を見つけたら、またご紹介できればと考えています。
この記事が、少しでも皆さんのお役に立てれば嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございます。