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チームで仕事をするのはなぜこんなに大変なのか?

チームで働くのって、なんでこんなに大変なんだろう。
私は毎日結構な頻度でそう思っています。

同じ目的を持って動いているなんて表向きの話。
立場が違えば、全然違う目的を持っています。

ただただお金をもらえたらそれでいいと思う人。
自分の役割だけでなく、もっともっと上を目指し、チームに貢献しようとする人。

もちろんチームで働く上では、重宝されるのは後者です。
しかしどちらの価値観も社会の中で受け入れられていくべきです。

私もどちらかといえば働かないでお金もらえたら一番いいな、と思ってしまいます。

しかし私は仕事柄、今はチームをまとめる立場にいます。
全然違う考えを持つ人たちをまとめるのはものすごく難しいです。
正直言ってできている自信は全くありません。

みなさんもきっとチームで働いて大変な思いをしているからこそ、今この記事を読んでくださっているのではないでしょうか。

今回は、チームで働く時のよくある課題とその対処法について思ったことを書いていきたいと思います。

これは、チームメンバーが同じタスクを共有し、メンバーの自主性を中心的に運営するような形態のチーム作りのお話です。


チームで働くのはなんでこんなに大変なの?

コミュニケーションが希薄になってしまうため

チームで同じ仕事を担うと言うシステムだと、どうしても互いのコミュニケーションが大事なのですが、関係構築が浅いと「相手に話しかけて嫌な顔をされたらどうしよう」とお互いに顔色を伺うようになってしまいます。

すると、
「忙しそうだし話しかけるのはやめようかな」
「どうせこうだから聞かなくてもわかるな」
とコミュニケーションを取らない言い訳を見つけてきて、ただ黙々と仕事をするチームが出来上がってしまいます。

これは初期の関係性がそのまま継続されてしまうことが原因なので、チームの構築においてはチームの発足当初が一番重要なんですね。

それぞれ異なる価値観や目標を持っているため

チームのメンバーでそれぞれ異なった価値観や目標を持っていると、それらが対立してしまうことがあります。

一部のメンバーの考え方や目標ばかりが優先されていると感じると、不公平感が生まれ、チームの一体感が損なわれる可能性があります。

するとチーム内の人間関係が悪化して、個々のメンバーのモチベーションが低下します。

価値観が異なるというのはもはや当たり前の話なので、その違いをどうやってお互いに受け入れていくかという議論になっていきます。

対立するのではなく、一緒に問題を解決していく仲間として動いていくことが大切だとみんなわかっているはずなのに、なぜだかこれが一番難しいですよね。

役割分担の不明確さ

チームは基本的に、それぞれのメンバーに役割が割り当てられています。
職位ごとに役割が決まっていますし、細かな作業も誰が主に実施するかも最初から割り当てられています。

ただし、新しく生まれた作業は担当者を決めるところから始めないといけません。
また、同じ職位のメンバーが複数いて、どちらがそのタスクをやるか都度決めるような場合もありますよね。

誰かが急に休むことも想定しないといけないので、複数人がその仕事を行える状態にしておかないといけませんし。

このように、役割分担を理路整然と常に定めておくことはおそらく不可能です。

一方で、役割分担が少しでも不明瞭な状態だと、仕事があることによく気がつく優秀で真面目な社員だけに負担がいくようになってしまいます。

仕事に気づかないふりをしてサボるような人が出てきてしまうと、チームの仲はもう最悪です。

仕事量が少ない人は多くの仕事を抱える人に比べて発言権がどんどんなくなっていき、仕事をよく見つけてくる人、モチベーションが高い人だけに仕事が振られるようになっていきます。

本当はチームで能力が均等になることを目指すべきなのですが、普段回すべき仕事がある状態で一からメンバーを育成していくのは簡単なことではありません。

多くの会社では、育成が必要になったからといって、余分な人員を回してはくれないのです。

仕事のミスや対応不足を誰かのせいにできてしまうため

仕事をみんなで抱えることで、「私は悪くない、あの人が悪い」という話になってしまいがちです。
「あの人がこうしなかったからできなかった」
「あの人にはこうするように言ったのにその通りにしてくれなかった」
と、いつも文句が出るようなチームになっていってしまいます。

こうなると、全員がお互いに対して陰口を叩くという構図になってしまい、こうなると健全なチーム運営は100%無理です。

もちろん、そうではないチームもたくさんあると思います。
ただ、このように他責思考になってしまうのは、誰でもあることだと思いますし、チームで仕事をしている以上は他責思考が起こりやすくなってしまいます。

対処法を考えてみる

このような状況を打開するにはどうすれば良いでしょうか?
いくつか方法を考えてみます。

リーダーが完全に仕事の割り振りを決めること

上記のチームで働く時に起こる課題は、全てチームメンバーがタスクを自主的に見つけ、処理していくことを前提にした時に起こっています。
リーダーが全員の仕事を決め、進捗に合わせて指示を出せば問題を最小限に抑えることができます。

ただ、この方法だとリーダーの仕事量が増え、調整も難しくなりますし、新しい意見を出す等の自主的な行動もかなり少なくなります。

チームメンバーのスキルがついてきたら、全員の自主性に任せ、お互いのコミュニケーションにより仕事を分担させる方法もうまくいくでしょう。

お互いに情報の共有を常に行うようコミュニケーションをルール化すること

チームメンバーのコミュニケーションが希薄になるのは、信頼関係の構築ができていないか、もしくは一度信頼関係が壊れてしまっているかのどちらかが影響として大きいと思います。
相手のことがいまいち信頼できていないと、コミュニケーションを行うときの心理的な障壁が大きくなります。

そのため、この心理的な障壁を強制してでも取り除くことが必要になります。
お互いに関係性を最低限構築しておくための方法です。

具体的には、タスクについて話し合う時間を取り決めたり、全員が見える場所にタスクを書き出しておくなどが方法としてあります。

とにかく、タスクについて全員が同じ情報を共有し、タスクの分量を自動的に全員で把握し合うことが大事です。

こうやって仕組みとして作っていくことで、コミュニケーションを取る経験ができ、それが信頼関係につながっていきます。

いかがだったでしょうか。

今回は、チームで働く上でのよくある課題とその対処法についてお伝えしました。

チームで働くのは絆も深まって楽しい一方、コミュニケーションの取り方やタスクの分担等を間違えると険悪なムードで常に働かなければならなくなります。

私は常にこの課題を抱えていますが、どのチームも一瞬で問題が片付いたことはなく、いつもチームの構築や改善には最低でも3ヶ月以上の時間がかかっています。

みなさんも、チームで働くのは大変ですが、どうか気長に変わるまで対処することを意識してみていただきたいです。

この記事が、みなさんのお役に少しでも立てると嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。


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