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出世コースに一番乗りした同期がやっていた、たった一つのこと

私が新卒で会社に入社した時、同僚が40人くらいいました。

最初の数ヶ月は現場には配属されず、新入社員だけで研修を受け、その後全国に配属されていきました。

優秀だなと感じる人たちばかりでしたが、その中でも特に早く上司たちに認められ、同期の中で誰よりも多くの責任ある仕事を任せられている人がいました。
わかりにくいので、この後からY君と呼びます。

なぜY君はこんなに出世しているのか?
他の同期たちと何が違っていたんだろう。
そんな疑問が湧き上がり、Y君と話す気概があった時に出世のきっかけはなんだったのか聞いてみました。

その時教えてもらった内容が、私にとっては目から鱗落ちまくりだったので、皆さんにもぜひご紹介したいと思います。


出世コースに一番乗りしたきっかけ

Y君が出世コースに一番乗りできたきっかけとなった出来事は、出張でした。
私がいる会社では、特に新人たちは勉強のため、あちこちの営業所を周り、どんなふうに業務が行われているのかを見学し、見学内容を上司に報告するという風習があります。

出張報告は基本的にメールで出すものなのですが、Y君はその際、自分なりに工夫して出張報告をしたそうです。

メールで簡易的に済ませられるはずの報告を、わざわざパワーポイントで詳細な資料を作って、ユーモアを交えて上司たちにプレゼンしました。

これが上司たちに非常にウケて、次の日からあれもこれもと仕事を任せてもらえるようになったそうです。

上司はお金を出してわざわざ学ばせるために出張に送り出してくれています。
わざわざコストをかけて勉強させたことでどれだけの効果があったのか、気になるのは当然です。
ですが、出張報告にそこまで力を入れる人は多くありません。
報告はメールで簡易的に出すのが慣習になっていて、私が出張報告の時に見せてもらった先輩たちの過去の報告メールも、シンプルな内容でした。

それに比べて、Y君の出張報告はとてもよくまとめられていて分かりやすく、内容も詳細でした。
まさにY君が真剣にこの出張に向き合い、多くを学び取ろうとしていたことがよく分かりました。

つまり、上司のニーズを的確に把握し、期待値を超えるアウトプットをした。
これが、重要だったのではと思います。

相手のニーズはどこにあるのか?

どんなビジネスにおいても、求められているものを提供することが大原則ですよね。

出世について考えるときに私たちが向き合うべきなのは、おそらく上司でしょう。
上司が私たちのお客様であり、ニーズを満たすべき相手。

誰よりも早く出世コースに乗ったY君の成功の鍵は、上司が何に価値を置き、どこにコストをかけているのかを常に意識していた点です。

・相手が何にコストを払っているのか?
・相手が大事にしていることは何か?

これらを把握した上で、相手が大事にしていることを自分も大事にすることが大事です。

Y君は上司が出張や研修にかける時間や費用にどのような期待を持っているのかを察し、求められた以上の成果を提供することで、その期待に応えました。

上司のニーズを理解するためには、単に上司の指示をこなすのではなく、その背後にある意図や目的を深く理解することが大事です。

例えば、Y君が出張後に簡易的な報告書を求められた際、彼はそれにとどまらず、学んだ内容をパワーポイントで詳細にまとめ、さらに面白おかしいプレゼン形式で報告をしました。

この行動は、単なる「報告」の枠を超え、上司がその出張に期待した「学びの共有」というニーズに応えたものでした。

ビジネス心理学でも、他者のニーズや価値観を理解する力を「共感力」と呼びます。

共感力を持つことで、相手の視点に立ち、その期待に合わせた行動を取ることができるようになります。

こうした行動は、信頼を築き、評価されるための基盤を作ります。Y君はこの共感力を活かして、上司に対する信頼を積み重ねていったのです。

私はそういうことに気づかず、時間を少し無駄にしてしまいました。
自分なりに頑張る、という方法も努力という点では尊いのですが、どうしても社会人としては、「求められていること」に対するアウトプットであることが重要です。

プラスアルファを意識した行動の具体例

Y君が実践した「プラスアルファ」の行動は、上司のニーズを満たすための手段として非常に効果的でした。

それでは、プラスアルファの行動をしたい時、他にどんな例があるでしょうか。

例えば、報告書に追加の分析を含めることも、プラスアルファの行動の一例です。 

単なる状況報告だけでなく、データをグラフ化して分析し、次の行動提案も含めた報告書を作成することにより、上司はより深い理解と将来の判断材料を得られます。

他にも、ミーティングでの提案で他の改善案や改善案や新しいアイデアを提案する、プロジェクト進行のフォローアップとして、指示された業務をこなした後、進捗状況の報告と、問題が発生しそうな箇所を予測して提案を行うこともできますよね。

上司に好かれるための本質

上司から評価を得るための本質は、指示された内容をこなすだけではなく、上司の期待やニーズを先読みし、それに応える姿勢にあります。

Y君は、上司が「何を重視しているか」「どのような価値を見出しているか」を常に考え、そのニーズを満たす行動を心がけていました。

これにより、彼は上司からの信頼を得ると同時に、出世コースを進むための基盤を築いたのです。

例えば、上司が出張にかけるコストを重要視していることを理解していたY君は、学んだことをしっかりと共有することがその期待に応える手段だと考えました。

単に「報告書を提出する」ことと「プレゼンでしっかり学びを伝える」ことの違いは、上司に対する印象を大きく変えます。

上司の視点を理解し、その期待を超えようとする姿勢こそが、彼が評価される理由だったのです。

自分自身の時間を無駄にしないために

私自身も、こうした気づきを得るまでには少し時間を要しました。

社会人になりたての頃には、与えられた指示をこなすことに集中し、上司の期待を超えることをあまり考えていなかったのです。

その結果、上司から何を期待されているのかに気づかず、時間をたくさん無駄にしてしまいました。

しかし、Y君の話を聞いたことで自分詩人の働き方を見直し、どこに向かってどんな仕事をするべきかを学ぶことができました。

そして上司の視点から物事を考え、自分の行動を調整することで、評価を得やすくなり、自分の成長を実感しています。

ニーズ把握がもたらす成功の鍵 

同期が出世コースに一番乗りできた理由は、上司のニーズを的確に把握し、それに応じたプラスアルファの価値を提供していたからです。

上司の求めるものを理解し、期待を超えるアウトプットを意識することで、自然と評価が高まり、キャリアを前進させることができるのです。

また、プラスアルファの行動やユーモアを交えたコミュニケーションは、こうしたニーズ把握を実践するための手段にすぎません。

大切なのは、常に「相手が何を望んでいるか」を考える姿勢です。

その姿勢が、上司からの評価を得るだけでなく、自己成長やキャリアアップにもつながるのです。

私たちがこの話から学べることは、仕事において他者の期待に応える姿勢の重要性です。

上司のニーズを把握し、それに応じた行動を取ることが、ビジネスの世界で成功するための鍵となります。

そして、その積み重ねが、長い目で見たときに大きな差を生むのです。

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いかがだったでしょうか。

今回は、出世コースにいち早く乗って行った優秀な同僚についてのお話でした。

私も、ただ努力するだけでなく、その努力の方向性を見定めることが本当に大事だと気付かされ、その同僚からはとても学ぶことが多かったです。

この記事が、少しでも皆さんのお役に立てると嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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