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太鼓の友達|ナインチェ・プラプラウスの「いつかいなくなっちゃうかもだし」#30

子供にサッカーを習わせたいと思っていたら、友達に誘われてバスケを始めたがっている。
ご主人の先輩が、最近、言ってました。親の思惑、友人梅雨知らず。
最初からボールが友達、というのも素晴らしいですが、友達がいてこそボールも友達になったりすることは、世の中ではよくあります。
そういえばご主人もピアノをやっていましたが、お姉さんの影響だったとか言ってました。

どーもどーも、ナインチェ・プラプラウスです。ちんちんとは友達ですが、ちんちんではありません。

さて、二人の共通の友達というならば、どんちゃんやかっちゃんがそれに当たるでしょう。
太鼓をモチーフにした、赤・青の太鼓の達人メインキャラクターです。
二人は、太鼓の達人が大好きなのです。

付き合って数ヶ月したころ、お母様からの縁があって、ミフィちゃんはNintendo Switchを手に入れました。
早速、ラインナップから気になるソフトを数点購入し、ご主人とも始めることにしました。
コロナ禍も相まって大ヒット中のソフトが多々あるなか、ミフィちゃんの選んだソフトの中に、太鼓の達人がありました。
「おー、太鼓の達人買ったんだ」
かなり驚いたご様子のご主人。
「え、昔から、好きだから・・・。変かな?」
「いや、俺も結構好きで、昔よくやったんだよ」
ミフィちゃんはPS2版を、ご主人はDS版を、学生時代に嗜んでいたのでした。
二人ともソフト版にハマっていたというなんたる偶然。
最新曲から往年の名曲が収録されたSwitch版に魅了されたのでした。

それから、少しして、二人は家の近くのショッピングセンターのゲームコーナーに立ち寄ったことがありました。
そこには、もちろん、太鼓の達人のアーケード版が。
阿吽の呼吸で、100円を投入する二人。
コントローラーのようにうまく叩けませんが、こっちが本場、そんな気持ちで段々とアーケード版にも手を伸ばし出しました。

アーケード版では、パナパスカードという会員カード制度があります。
数百円で購入できるカードで、そのカードを使用すると、過去の結果を記録したり、どんちゃんを着せ替えすることで自分だけのアバターを作り上げることができたりします。
二人も数ヶ月としないうちに、パナパスカードを購入。
ご主人は茶色が買った色合いで少しひょうきんなアイテムを使用、ミフィちゃんは猫のアイテムを使用した可愛らしくシンプルな雰囲気と、それぞれの個性が溢れるデザインとしました。
記録が残るので、モチベーションも高くなり、どんどんプレイ頻度も高くなっていきました。

さて、二人の実力はというと、始めたころは、鬼の星7がクリアできたりできなかったりというレベルでした。
どちらかというと、ご主人よりもミフィちゃんの方が上手。
根本的なリズム感や、バチの振り方がミフィちゃんの方がスムーズにできています。
普通、カップルでやっていると男性が上手で、一人鬼でプレイし、女性はせいぜい難しいのレベルをプレイするという感じです。
しかし、二人の場合、ミフィちゃんがご主人を圧倒。
腕の力に任せて叩いているご主人が、後半バテてしまうなんてこともしばしば。
ご主人の方が、ミフィちゃんを目指しながらプレイしているのでした。

実は、ご主人、昔からアーケード版をうまくなりたいと思っていました。
子供の頃、あまりゲームセンターに行くタイプではないものの、行くとしたら時々プレイしていたのが太鼓の達人。
たまにしかやらないので下手でしたが、音楽が好きなご主人は、練習してうまくなりたいと思っていました。
とはいえ、一緒に練習してくれる友人もいなかったので、下手なご主人は、恥ずかしくて練習もできず、上手にプレイしてみたい気持ちを残したまま大人になっていたのでした。
そんなご主人にとって、ミフィちゃんが太鼓の達人が好きだったのは僥倖です。

一人ではいけなかったゲームセンターにも、二人なら。
一人では続けられなかったけれども、二人なら。

子供の頃からの小さな夢を胸に、二人でどんどこ太鼓を叩いているのです。

次回も太鼓!まだまだな二人ですが、これまでのエピソードをお話しします。

30回


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