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子どもに現代アートって分かるかな?

横浜トリエンナーレに行って久しぶりに現代アート作品を見てきた。普段は印象派とかクラシックな絵画の展示を見る事が多いけど、そればかりだと頭の中も「クラシック」になっちゃいそうなので、なるべく新しいものも見るようにしている。

会場に入って迎えるのは奇妙で一見訳の分からない作品ばかり。クラシックな作品は見た目がわかりやすく、「きれい」「幻想的」「しぶい」などの印象が頭にすぐ思い浮かぶけど、現代アートは、、、

どう理解して良いのか分からず思考が混乱する。


でもそれが刺激的で面白い。キャプションをじっくり読んで、ああそういうことなんだと理解する。読んでも結局分からない時もあるけど、見方なんてこちらの自由なので、

どう解釈したっていいじゃん!


という軽いノリで鑑賞している。

朽ちた大木の映像作品。右側が頭部で左側が足の折れた倒れている人の形に見える。
ボロをまとった巨大なおばけ?!夜中にズルズルとゆっくり動いてそう、、、。
ヘンテコで面白い。情報やモノが溢れる社会で混乱し錯綜する人の姿に見えた。

展示には小学校高学年くらいの子供の親子連れや、中学生くらいのグループも見かけた。ヨーロッパの美術館では小学校や幼稚園の子供達が絵画の前で座り、先生が説明している光景をよく目にする。日本では見た事がないので、もっとやってほしいなと思う。

ヨーロッパでは子どものうちから芸術に触れる機会を増やす教育がされている。日本には芸術に精通している先生が少ないのかもしれない。でも先生が芸術のことをよく分からなくても、子供と一緒に楽しんじゃえばいいのにと思う。

芸術の歴史や見方を学んできちんと理解することができればベストだけど、そうでなくとも単純に見て「なんじゃこりゃ?」「なんかヘン!」「見てると面白い!」など好奇心を刺激されるだけでも意味はあると思う。

作品についてもっと知りたければネットを調べて自分達で学ぶこともできるはずだ。一緒に見た友達と質問しあったり感想を言い合えばコミュニケーションが生まれ他人を理解することにつながるし、もっと知りたいという探究心も生まれるかもしれない。僕が先生だったら、子どもたちの純粋な反応を知りたい。きっと大人には想像つかない見方や感想が出てきて楽しいと思う。

大事なのは、分からないといって物事を遠ざけるのではなく、分からないからこそ興味を持って接してみること。その第一歩があるとないとで人生は変わってくると思う。


知識がなくてもいいから大人が子どもをそういう場所に積極的に連れて行ってあげれば、分からないものに対して興味を持つクセ・姿勢が身につくんじゃないだろうか。「多様性」って言葉をよく耳にするけど、見知らぬものや理解し難いものに興味を持つことが愛情を持つことへの第一歩だと思うので、様々な芸術に接することを通して多様性を理解する心を育てることもできると思う。

とにかく現代アートは刺激的で面白い!「珍しいもの見たさ」という軽い気持ちでいいからもっと多くの子どもたち、親子連れが美術館に来てくれればいいなあと思う。


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