羊毛フェルト上達講座: 劇的に技術を上げる「5つの要素」その2- 4つの基本
こんにちは、【にじたま屋】きたがわです。
さて、今回は【劇的に技術を上げる「5つの要素」】2つ目のテーマ「4つの基本を重視する」について話します。
フェルト教室などに通ったり、オンライン講座を受けてみたけど、思う様に上達しないという人は必見!
では、羊毛フェルトで説明しよう!
②基本を重視する事
なんだよ、当たり前のことじゃん!って思うかもしれないけれど、やっぱりどんな事でも「基本」が大切だ。
僕たちはどうしても先に進みたくなり「応用」に切り替え、テクニックを磨き始めてしまう。
でも「基本」を疎かにした「応用」など通用しないので、結局「基本」に立ち返る時が来る。
僕が受ける質問で多いのが
「猫の顔はどうやったら上手く作れますか?」
「リアルな作品を作るにはどうしたらいいのですか?」
「速く作る技術を教えて欲しいです!」
こんな感じで「テクニック」を学ぼうとする。
これらは、基本を押さえれば全て出来る様になる。
では、リアル羊毛フェルトの「基本」とは何なのか?
僕は、以下の4つの基本技術を押さえる事で、今の作品を作れるようになった。
・固く作る
・小さく作る
・細く作る
・薄く作る
この4つが出来る様になると一気に作品のレベルが上がると思う。
固く作る
これはベースの話だ。
ベースが固くないと細かい部分を形成することが出来ない。
僕自身もそうだったが、最初に「フェルトキット」からスタートしたので、「ベース素材」がある事を知らなかった。
固めにくい「メリノウール」をチクチク何時間も刺していた。
上手く作れない人は、僕の様に「素材」を知らないか、あるいは素材を使っていても「固さ」が分からないから形を作れない。
まずは素材を知ろう!
素材は大きく3種類ある。
ウールロービング:これは長い繊維が一方向に並んだ形状の羊毛で、滑らかで均一な質感が特徴で、植毛などに使用している「メリノウール」「コリデールウール」などがこれにあたる。
ウールバッツ:これは短い繊維がランダムに配列された形状の羊毛で、ふわふわとした質感が特徴、市販品のハマナカの「ニードルわたわた」なんかがこれだ。
ロウウール:羊から直接刈り取られ、まだ洗浄や梳毛(毛を一方向に整える処理)、紡績(糸にするための処理)などの工程を経ていない状態の原毛
上手に作品を作る為には「ベース」が命になる事を理解しておこう。
ベース素材(わたわた)を使用して固く作る練習をしてみよう。
どれくらいの硬さが適切かはニードルで刺していても凹まなくなるくらいの硬さだ。
刺し固めているとサクサクという音が、ザクザクという音に変化してくるのが分かるだろう。
小さく作る
次に「小さく作る」について。
リアルな作品を作る為には、小さく細かい部分をいかに再現できるかにかかっている。
ベースを固く作れるようになったら、小さなパーツを作る練習をすべきだ。
例えば「鼻」や「肉球」などから始めてみるのもいい。
例えば「猫の顔」なら(※犬も同じだけど)、「まぶた」や「目の周辺」の細かい凹凸を表現することで作品のレベルが格段に上がる。
小さく細かく作れるようになると、どんな箇所でも形にできる。
羊毛フェルトの場合、「大は小を兼ねない。小が大を兼ねる。」
細く作る
せっかく上手に顔を作れても、手足や尻尾が太すぎるとバランスが悪くなってしまう。
パーツによっては「強度」が必要になるので「針金」にわたわたを巻き付けて固めていく技術も必要になる。
このベースの時に、細く固く作れないと手足は太くなってしまう。
小さく作ることが出来れば、細く作る事も難しくはない。
練習として、針金に巻き付けた状態で、どれだけ細く作れるかに挑戦してみるといい。
最初のうちは針金にニードルを当て折ったりするので、注意してゆっくりと固めてみよう。
そのうち針金を避けて刺し固める方法が見つかるはずだ。
薄く作る
薄く作るパーツは主に「耳」になる。
耳の厚さは作品の印象を大きく変える。
いかに薄く見える様に作り、なおかつ強度を待たせるか?が重要になってくるのだが、まずは強度を度外視で薄く作る練習をすべきだ。
アイロンを使って薄くするのも一つの方法だ。
薄く作れるようになったら、次は強度も考えて作ってみよう。
今回は技術を上げる為に必要な「5つ」のうち、②の話をした。①「目的(何のためにやるのか?)」を理解する事
②4つの基本を重視する事
③型(形)を理解する事
④目的を知り数をこなす事
⑤記録に挑戦する事
長くなるので、③は次回に。
最後に
練習方法として考えて欲しいことがある。
最初は「見本」を真似て、同じものを作る練習になると思う。
その際、作り方も模倣するのがいいだろう。
でも、いつまでもその「やり方」では上達しない。
なぜなら、そのやり方は「人のやり方」だからだ。
ある程度、真似して作れるようになったら、次は「自分の作りやすい方法」を探してみるといい。
作り方に基本はあってもルールなんてない。
自分の作品なんだから、自分の思うがままに表現方法を考えればよい。
ただし!
あくまでも「基本」を理解し、出来ていることが必要になる。
基本なくして応用なし。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
👇HP開設しました~!
こちらから、「うちの子オーダーお問い合わせ」や「オンライン教室について」「無料相談/個別コンサル」「作品ギャラリー」「YouTubeチャンネル」などが見れます。是非、ご覧ください!
https://nijitamaya2400.my.canva.site/
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?