カレー機関というカレー屋?に行った話

みなさんは東京の神田に存在するカレー機関というカレー屋を知っているだろうか?
神田はご存じの通りカレー激戦区、有名なボンディをはじめとするおいしいカレー屋が多数存在している地区である。

店の場所は万世橋を通り過ぎ少し歩いたところに存在している。
場所は各々でgoogleマップ先生に聞いてもらいたい。

このカレー機関というショップはサービス開始から一大ブームを巻き起こしたブラウザゲーム『艦隊これくしょん』をモチーフ、コンセプトとしたカレー屋である。
分かりやすくコンセプトカフェみたいなものと言ってもよいのかもしれない。

私自身、クソにわか野郎なので流行りものにはすぐ飛びついている。
もちろん艦これにもすぐに飛びついた。当時は大変な人気でアカウント作成すら抽選があり、普通にプレイできるようになったのはサービス開始からしばらくたった後になった記憶がある。

そこそこプレイしてはいたが結局は飽きた、簡悔精神満載だったこともありあっさりと辞めた。確か何かのイベントでイタリア艦がイベ報酬になったあたりである。

行ってみるかと思った経緯

艦これのプレイを辞めてから、艦これのことなど忘却の彼方
しかしたまたま誰かがツイッターでRTしたC2機関(艦これ運営)がカレー機関のことを呟いていたのが目に入ったからである。

そういえばプレイを辞めた後に艦これってカレー屋やり始めたよな(笑)と友人達と笑っていた覚えがあった。
当時は一時的なイベントでカレーイベントやったのか、ぐらいにしか思っていなかったが調べてみるとどうやらずっと続いているのが分かった。

この時点から興味がわいてきたのである。
そもそもカレーは元々大好物、ボンディや日乃屋をはじめとする近場のカレーはよく食べるし、旅行先に有名なカレー屋があればそこにも行くぐらいカレーは好きだ。
カレーに限らず飲食店をずっと続けるのは恐ろしいぐらい大変だ、ちょっとおいしいレベルじゃとてもじゃないがやっていけない。
イベントで一時的にしたって単価が上がらなければ一回目で終わりが普通だ。

抽選予約

さぁ行ってみるかといろいろ調べたところ、年がら年中やっているわけではないようだ。 見た時は前回のもので予約満員で抽選終了したと書いてあり、また近々次の期間の抽選が始まると呟かれていた。

数日たつと次の期間の抽選予約が始まった。
予約サイトは悪名高いイープラス
早速眺めてみるとよく分からない。
希望の日付と開始時間は良いがそれ以外がよくわからないのだ。
欧州風だの、ノルマンディーだの、一号だの二号だの。(後に一号二号はアクリルスタンドのオマケがあるかないかだと分かった。)
価格は4,800円~5,500円の三種類。
高くて笑ってしまった、カレーで5,000円、しかも内容がさっぱり分からない。
しかし体験してみないことには分からんということで適当な時間で1Fやテラス席だのを適当にチョイスして申し込んだ。

待つこと数日後抽選結果が返ってきた。
当選?していたようで数日後コンビニで券を発行した。

つづく


カレー屋イベント当日

サンサンと地面を照らす太陽・・・があるわけでもなく曇りで風もあり、暑さもマシ、そんな日和にJR神田駅に到着した。
JR秋葉原からでもこれるが今回はJR神田駅から徒歩にした。
歩いて五分程度だったと思う。

老舗のうなぎ屋やカレー屋を横目に、中央通りを北上するとそれはあった。

これが秋葉原の中央通りや裏通りにあるなら分かる。
だが神田側の中央通りにあるとものすごい異質に感じる。ドアは曇りガラスなのか目張りなのかは不明だが中は見えない、普通の飲食店にあるようなメニュー看板もなければ説明書きもない。一瞬版権無視のアニメ看板を使うすすきのにあるような風俗店かと思った。

店前に着いたがすでに参加者と思われる人たちが店の前、歩道の道路側にいたが大人数いたわけではなく7-8人ぐらいだったと思う。少し観察すると自分の後に着いた方が店の前にいたスタッフとおもしき男性にチケットを見せ、その後体温を測られていた。
早速私も話しかけてチケットを見せた、これで良いかと思っているとメニュー(A5サイズ程度)のものを見せてきて
「最初に乾杯があるのでドリンクの注文お願いします」
は?乾杯?
そんなこと予約時の画面にあったか?と思ったがもしかしたら自分が1ドリンク制を見逃していたのかもしれないと思い素直に注文した。

チラ見だったが、よくあるぼったくりのアニメコラボカフェみたいな名前変えただけ、〇〇のキャラをイメージしたドリンク1,500円みたいな値段はしていなかったので安心してほしい。
ただし通常のビールやハイボールやノンアル以外のキャラの名前がついているソフトドリンクorアルコールの内容が不明である。
カクテルメニュー
比叡 650円
明石改二 690円 
こんな感じである。

入店

しばらく待つと二列に並んでくれと言われたので整列
人数は16人だったかな?
これが1ロットのようだ。

ちなみに女性はいませんでした。
(途中から入ってきた二階席スタート組には1人いらっしゃいました)

チケットには最初の確認時に番号が書かれておりその番号順に入店するようだ。アルコールを出すからか入店時には身分証明書の提示が求められた。

店がある建物は奥に長い正方形の建物である。
入口付近にバーカウンターの一人席がコの字であり、奥に四人掛けのテーブルが二つあり向かい合わせで相席になる形だ。
ただしテーブルもバーカウンターとくっ付いている形になり狭いラーメン屋の居抜きのような形だ。 右奥に二階への階段がある為、右側はすべて通路としてあけている。

店内は壁に棚が付けられており、艦これのフィギュア等がおいてある。
さらに動画を流すために全部でサイネージモニターが三つ天井からぶら下がっている。
この辺りは普通のメイドカフェやコンカフェでもある光景で特に珍しくはない。
ただし壁は緑で汚れもあり完璧に綺麗とはいいがたい。

テーブルに着くとすでに目の前には料理が置いてあった。
カレー機関でツイッター検索してもらうとかなり詳細に料理イラストを描かれている方がいた、そのまんまである。
左にガラスの四角い形の器にベビーリーフとリンゴと鶏肉が入ったサラダ、右奥には小鉢の肉じゃが、手前には白身魚が親指程度の大きさで調理されたプレートが置いてあった。

その他にメニュー表と限定グッズのお品書きと注文票(自分でチェック付けて店員に渡すタイプ)も置いてあった。

予想としてはカレー単品が出てくるものだと思っていたが、どうやらコース料理風のようだ。

バーカウンター向こうには給仕スタッフの女性(艦これのコスプレではないと思う)が二人いたし男性スタッフも数人いたが奥にある調理場と二階を行き来していた。二階には先の時間の客がいるようだ。
いつ始まるのかと思っていたら、奥から艦これのコスプレをした女性が出てきて調理場手前、皆が見れる位置に立ち
「担当の春雨です、よろしくお願いします」と挨拶をしてくれた。
ウイッグは黒に見えた。ゲームの記憶はもうないが春雨って髪の毛ピンクじゃね?と思ったがそんなことは言わない。

開始前にもう一度チケットの確認があり、特典のシールが二枚配布された。
高いコースにすると艦これキャラのアクリルスタンドがもらえるようだ。

自分は普通のコースなのでシールだけと言ったら「え?頼んでないんですか?」のような反応をされた。
どうやらほぼ全員がアクリルスタンド付きコースのようだ。

ここでカレーの辛さを聞かれたので辛口と伝える。

そのあと乾杯の一言で同じ席の方々と乾杯をして料理に手を付けた。

サラダも肉じゃがも白身魚も普通
普通に食べることができる。
特にこれ以外の感想もないので、食べながら同じ席の方々に話を聞いたが彼らはベテランのようでもう何度も足を運んでいるとのことだった。
テーブルにはメニューが置いてあったので見てみるとサイドメニューとして卵200円などのカレーのトッピングから2,000円する神戸牛だったかな?のプレートまで割と多くあった。
感想は普通の居酒屋の値段に近い。
同じテーブルの方々はシールが貰えるソフトドリンクやアルコールを大量に頼んでいた。
え?そんな頼むの?ってぐらい五分に一度ぐらいで追加注文していた。
ついでに限定グッズ(缶バッジ600程度など)もバカスカ頼んでいた。

記憶が曖昧でよく聞こえなかったのだが、乾杯の前かそのあとぐらいに
「今日はお土産のパン?が限定7個あります、欲しい人?」
と参加者に向かって聞いていた。 見ていると7割程度手を上げていた。
ふーんと見ていると
「じゃあ次は〇〇(多分なんかの肉)が7皿あります、食べたい人?」
再び参加者に聞いていた、今度は九割ぐらい手を挙げていた。
「えー、たくさんいるのでじゃんけんでーす。」
急に始まるじゃんけん大会
興味なく見ているこちらからすると、マルチの会場で安い商品をタダでプレゼントして急に羽毛布団欲しい人みたいに売りつける勧誘に見えてしまった。

欧州風カレー

参加者が前菜を食べ終わるといよいよカレーの配膳である。
人によって頼んだカレーが違うのでここでメニューがばらける。
自分はよく考えずに選んだ欧州風だった。

余談だがこのあたりで今までいた春雨さんが二階のテラス席の接客に行くため、今度は神通のコスプレをした方が代わりにシフトに入った。

神通の方はドリンクやフードを注文した際に貰えるシールを配る際に何のシールが当たるか参加者とゲームをしていたがあれは大丈夫なのであろうか。

話を戻すが大きな丸い皿には、独楽をひっくり返した形の白米、オムレツが二枚、夏野菜が数種類と可愛い大きさのムール貝
カレーは別でグレイビーボートに注がれていた。

さてここまで長々と書いて重要なカレーの味はどうなのかというと


普通


前菜に続き普通に食べることができる、美味しくないわけではない。
ただただ普通、伝えるのが難しいがわかりやすく言うとココイチ
自分が一番だと思っているボンディに比べると物足りなさは感じる。(個人の感想です)

そのあとはデザートのべっちょりとしたクレープ(味は普通)みたいなもの(なんかの羊羹も選べた)を頂きまして、残りの時間は追加のドリンク注文をしたり神通さんとゲームをしながら過ごしたり各自順番に清算となります。
現金のみかと思っていたがクレジットカードは使えるようです。

滞在時間は一時間程度です。

グッズを買わなかったり、飲みすぎなければ一時間程度の滞在で引き落とし済みの食事代を入れても5,000円~6,000円の出費で済むと思います。
大量に頼んでいる方は単価が10,000~1,5000円になるかと思います。

単価は高いが一日のうちに短時間で1Fと2Fを何度も交互に回すシステムの為クソ忙しいんだろうなと思ってしまいました。

みなさんたくさんグッズを買って艦これを応援しましょう。
そしてドリンクはたくさん頼みましょう、飲食にとっては一人で作れて原価が低いドリンクこそが源泉です。フードは手間がかかる割には利益は微妙です。

行くためには抽選がいるし面倒ですが、こういうものと思って体験するのであれば面白いものだと思います。
秋葉原に乱立するクソコンカフェと比べるとかなり優良だと思います。

嬢やキャストの方とのおしゃべりの場というよりは、顔なじみのおじさん達の飲み会に近いという印象です。
知らない人に話しかけることができない人や、馴れ合いが嫌いな方には辛いかもしれないですが、黙々と一人で食べていても誰も何とも思いません。
それよりも話のネタになるので一度は行くのをオススメします。

おわり


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