ステーキにワサビ乗せれば脂身いっぱい食べられる。
新規事業のような新しいチャレンジは、「こうあるべき」とか「なぜこうじゃないんだ」と言った正義感からくる場合と、「好き」や「やりたい」のような欲からくる場合があります。
結論から先に言うと、チャレンジは正義感よりも欲求の方が良いと言うことです。(成功確率というよりも継続率が高いと言う意味です)
そもそも「正義感」で進める場合は、「自分の正義が正しい」という前提で進める場合がほとんどで知識や経験が増えるとその正義感が揺らぐケースも少なくないです。
自分自身を思い返してみても独立する以前は納得いかないルールや、仕組みがあって何とか変えようとしたこともありましたが、やはり上手くいかないケースがほとんどでした。
ここでポイントになるのは、「ルールや仕組みは変えられない」ということではなく、「結果が出るまで諦めないモチベーションの維持」です。
メンタルですね。
根性論はあまり好きじゃないのですがやはり必要不可欠です。
正義感でチャレンジをするのであれば怨念じみた執念が必要で、原体験の強さが必要になります。
その点、「好き」や「楽しい」が動機の場合、無意識に続くケースが多いのと、辛い出来事があっても楽しさと抱き合わせれば乗り越えられるケースが多くあります。
ステーキにワサビ乗せれば脂身いっぱい食べられるみたいな感じですね。
正義は誰かにとっての悪意だったりするので注意が必要です。
やりたいことがない。
「やりたいことが溢れて仕方ない」という方はひとつずつ協力者を増やしながら実現する方法を探って行けば良いのですが、やりたいことがない場合は「好きな人と仕事をする」が健康的で継続率が高いです。
僕もそのタイプですし。
「好きな人と仕事をする」を選ぶ場合、「自分は何ができるか」を明確にしておく必要があります。
自分自身に置き換えると、持っている技術は建築の設計の範囲のことになります。
空間構成や職人さんたちとの繋がりですね。
技術を持っていない人は軸足となる技術を何にするかがポイントになると思います。
なんでも良いとは思いますが。
誰かを助けられる技術があるとコミュニケーションが取りやすいです。
余談。
最近は10代や20代の方とのブレストを定期的に行なっているのですが、非常に面白いです。
夢や目標が朧げにあって、どういうプロセスなら辿り着けるのか?というブレストです。
家づくりでもそうですが、はじめに抽象的でビジュアル的な写真などのイメージを抽出して、そのあとにだんだんと細分化、具体化していくプロセスです。
ビジュアルイメージから入らないとワクワクしませんからね。
先日ブレストしていた学生は、「グランピング施設を作りたい」という目標でした。
動機を聞き、どんなビジュアルにしたいのか?を次回のブレストまでの宿題とさせて頂いています。
やりたいイメージの写真を100枚。
次のステップは集客や他施設の調査やコストの算出。
一緒に作業も進めていきますが、プロセス自体が楽しいのは継続率が高まり結果も出やすいですし副産物も生まれやすいです。
思いの外、収益化しやすいのはその副産物だったりするので継続性に重きを置いているのはそのためです。
余談②
新しいチャレンジも、家づくりをしていくプロセスと大きくは変わらないので、設計的な技術はそういうプロセスにも活きてるという実感を最近は感じます。
最近いただく相談事が多岐に渡ってきてるのも前向きに捉える姿勢ができ始めてる証拠なのかと。
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