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多文化共生都市はままつにて

2月12日、私の住む浜松市でグローバルフェアというイベントが開催されました。
第13回はままつグローバルフェア | HAMAPO - はままつ多文化共生・国際交流ポータルサイト (hi-hice.jp)

浜松市の人口約80万人に対する在留外国人数は約2万人。
主にブラジル国籍やフィリピン国籍の方が多く住んでいます。
小学校の教室を見渡してみても、海外にルーツをもつ子供がクラスに複数人いることは珍しくありません。

毎年2月に開催されるグローバルフェアは、そんな浜松市最大の国際交流・国際理解・国際協力のイベントで、見て、食べて、遊んで、異文化に触れ合えるものです。

一教員としてこの浜松市で過ごす中で、私は海外にルーツを持つ児童や家庭の支援や多文化共生の意識向上の必要性を強く感じていました。

そこで出会ったのが、浜松国際理解教育ネットという市民団体。
同団体の行う国際理解教育養成講座に参加し、国際理解教育ファシリテーターとしてのスキルやワークショップのプログラム作りに役立つ手法を学ぶ中で、「グローバルフェアでプログラムをやってみない?」とお声掛けをいただき、イベントに参加することとなりました。

地元の学生さんや市役所、企業にお勤めの方々など、国際的な課題に関心の高い素敵な方々とともに、プログラム作りをする日々。ここでは、職員室NEXTで培ってきた学びやスキルが大いに役立ちました。

迎えた本番当日。私たちが作りあげたプログラムは、親子参加型の「世界がもし100人の村だったらすごろく」というもの。村長として世界で起きている様々な課題をすごろくを通して疑似体験し、自分の村の人口の増減を経て最終的なポイントを競うというものです。

世界ではこんなことが起きているのか。
日本に住む外国人はこういうことに課題を抱えているのか。
私たちには何ができるんだろう。

「これは勉強になるなあ」とにこにこ会場を見渡す方。
資料をかみ砕いて熱心に子供に伝えているお父さんお母さん。
すごろくが楽しいと何度も足を運ぶ小学生の兄弟。
会場を訪れた外国の方に懸命に英語で通訳する地元学生スタッフ。

チームで作ったプログラムが多くの方々の学びになっている光景は、胸打つものがありました。

国籍に関係なく多くの人々が住むこの浜松で、自分にできることはもっとあるはず。
教員という垣根を越えて社会貢献できる場を、また一つ見つけることができました。

学校でも、学校の外でも、人をHAPPYにできる場はたくさんある。
そこに飛び込む勇気を職員室NEXTにもらっていることを改めて実感する一日でした。

こーの

参考:池田香代子(2008)『世界がもし100人の村だったら』マガジンハウス


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