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先生と保護者のコミュニケーションの取り方③


本日のwriter:まりへい
公立中学校PTA会長、共育支援NPO代表。
みんなが生きる社会にしたい。そんな思いで職員室NEXTに参加しています。


本日は先生と保護者のコミュニケーションの取り方③として、「失敗に気づいた時」についてお話ししたいと思います。

小学生の娘が体調の違和感で保健室にお世話になった時のこと。このご時世なので少しでも体調が優れなければすぐお迎え要請があります。その日は私の都合が悪く夫に迎えに行ってもらいました。
私が帰宅してから様子を聞くと、娘も夫も保健室の先生の対応が冷たかった(素っ気なくイライラしているようだった)と言うのです。その養護教諭とはコロナの始まりでマスクも除菌剤も入手困難な苦境を共有した関係で私は先生の人柄を知っています。息子が数か月に渡り体調不良が続いて毎日のようにその先生にお世話になったこともありました。いつも大らかで親身になってくださり「冷たい」という印象はないだけに、娘と夫の言葉が不思議でした。二人によく話を聞くと、当時保健室には何人も児童がいて忙しそうだったそうです。
そうか、きっと体調の優れない子どもたちや保健室登校の子を看ながら各家庭に電話をしたり、もちろん感染にも配慮しなくてはならず大変だったのだろう。そう察したので、娘には「きっと先生、具合悪い子いっぱいで1人で大変だったのかもね。今度また同じように感じたらママに言ってね。」と伝えました。

数日後、学校に行った時、その養護教諭と会いました。すると、駆け寄ってきて娘のその後の様子を聞いてくれ、さらに、あの日娘に対して素っ気ない態度をとってしまった、ごめんなさい。と謝られたのです。いつもに増して保健室に来る子が多い日で自分のキャパシティを超えてしまった、と。

中には、先生なのだからどんな状況だろうが子どもにそんな態度をとってはいけないでしょ!と思う人もいるかもしれません。しかし、私はそんな態度をとってしまったことを自覚して、反省して、正直に打ち明けて(誤って)くれたことを嬉しく思いました。
私も3人子どもがいますが、母親でありながら気持ちに余裕がない時や単純にホルモンバランスが悪い時など子どもにあたってしまうこと多々あります。その度に自分がしてしまったことを悔やみ落ち込む。でもまた同じことをしてしまう・・・なんてことも^^;
私たちは機械ではありません。感情があります。どんなプロフェッショナルでも失敗することもあるでしょう。完璧にできないこともあります。
だから失敗してもいいよ、と大手を振るわけではありません。ただ、そんな時は相手に対して素直に謝ったり、同じことを繰り返さないよう改善策をたてることが大切だと思うのです。それがなくお互い黙ってやり過ごすと次はもっと些細な事で相手への不信感は一気に確変して大きくなってしまうのではないでしょうか。

保護者も同じように子どもや学校、先生に対しての言動で失敗してしまったなと思ったら改めて謝る。もう一度よく話す。ばつが悪いけど、そうすることで誤解が解けてその後のコミュニケーションがスムーズにいくと思います。
失敗した側でなくても相手から何もなければ自分から「あの時のことなんだけどちゃんと話しておきたいので、、」と話を持ち掛けるのも良いと思います。隠したまま、黙ったままでは拗れた線が元通りになることはなく、顔を合わせることが苦痛になってきます。

私たち大人は子どもに「ごめんなさい」と「ありがとう」の重要性を説きます。自分が子どもの頃を思い返すと、喧嘩したり泣かせてしまった後にごめんねって言うの、とても勇気が必要だった記憶があります。言えるまでの間はずっと心に引っかかって心地悪いし、謝るまでに時間が必要でした。
それは大人も同じですね。

よかったら過去記事もお読みいただけると嬉しいです。
「先生と保護者のコミュニケーションの取り方①」
「先生と保護者のコミュニケーションの取り方②」






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