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インスタントフィクション

あっちむいてホイ

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あの子はじゃんけんが弱い。
というより一回も勝ったところを見たことがない。そんな君とじゃんけんをして泣かれても困るので、僕はあっちむいてホイをすることにした。
毎日…毎日…。
「あっちむいてホイ」
なぜいつも、君は僕の指差す方を向いてくれないのだ。
「あっちむいてホイ」
たまにはこっちの方向を見たらいいじゃないか。
「あっちむいてホイ」
僕が指差す方向を分かっているくせに。

なるほど、君が向く方に指を差すことにしよう。
「あっちむいてホイホイ」
後出ししたのに、あの子は笑顔になった。
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この短篇を読んで、どんな状況を思い描いたでしょうか。
読んでみると、
・なんで毎日あっちむいてホイをしているの?
・後出ししたのに笑顔?
・指差す方向を分かっているって??
と疑問符がつく作品です。


実はこの作品、インスタントフィクションというジャンルの文章です。
ルールとしては
・「自由な発想」と「気軽なノリ」で書かれた文章であること
・自分の思う「面白い」を入れて400字以内で表現すること
だそうです。

…作者は私です。(拙くて申し訳ありません。)

作者(私)の意図を簡単に伝えておきます。
我がクラスには、毎週月曜日になると、登校を渋るお子様がいらっしゃいました。おうちの方と作戦を練り、悪く言えば無理矢理に教室へ入らせようとしていました。結果は悪くなるばかり。
来たくないときは来なくてよい。ただ、学校に来たときは思い切り楽しませよう!と作戦を変更したところ、登校渋りがなくなりました。

ということを文章で表現してみました。

しかし、改めて読んでみると、この作品、
・二人は恋愛関係にある男女
・反抗期の中学生がいる親子
・新婚の夫婦
とも解釈できそうです。
皆様がこの作品をどのように解釈をするのかも気になるところですが、、、、

国語を研究する身として、子どもたちに、作者の意図にとらわれずに「想像する」力を高めさせたいものです。


イベント動画の編集をしながら、改めて素敵な先生に出会えた喜びを実感する川﨑です。なんだか、年が明けてからの教師生活にワクワクしてきています。

気付けば大晦日まであと3日。
皆様よいお年をお迎えください!

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