執筆・推敲・改稿・校正 [まとめ中編]〜出版までの行程を見てみよう(10)
崖っぷち作家のニジマルカです。
「出版までの行程を見る」10回目です。
今までを振り返ってまとめていきます。
9回目はこちら。↓
出版までの行程
出版までの行程はこんな感じです。↓
1.アイデア出し
2.企画書づくり
3.企画会議
4.執筆
5.推敲・改稿
6.校正
7.イラスト・デザイン
8.印刷
9.告知・宣伝
10.発売
今回は4〜6、まとめ中編です。
4.執筆
企画会議に通ったら、いよいよ執筆です。
執筆の前に詳細プロットを作った方がいいでしょう。
各章をシーンに分け、シーン毎に何が起こるか書いていけばいいです。
執筆時間を短くするには、プロットの段階で可能な限り詰めておいた方がいいのですが(執筆作業は考えるのではなく書くだけにする)、そこまで詰めるのは難しいです。
ですので、そこそこ詳しいプロットを作ったら、書き始めた方がいいかもしれません。
長編の目安は10〜13万文字。
1日1000文字書いて、3ヶ月かかるくらいのボリュームです。
長編の執筆はマラソンのようなものなので、慣れないうちはがんばりすぎないようにして、ペースを守って進めた方がいいです。
5−1.推敲
執筆中は適宜、推敲していきます。
前日に書いた分を推敲してから、今日の作業に入るのもいいと思います。
自分の場合は、前日分はざっくりと見直しますが、少し寝かさないと上手く直せないので、後日まとめて推敲する感じです。
この辺りは自分のやり方でやればいいです。
推敲は、文章の角を削って丸くしていくイメージです。
コツは「音読すること」と「時間を置くこと」くらいしかありません。
同じ言葉、同じ言い回しが続くと、おかしな文章になります。
類語辞典などを使って、できるだけ言い換えましょう。
ネットにも類語辞典はたくさんあります。
5−2.改稿
初稿ができたら担当さんに見せます。
(章ごとに見せて欲しいと言われることもあります)
初稿の構成のままでOKなこともありますが、だいたいは改稿指示が出ると思います。
改稿とは、不足分を補い、余計な部分を省いて、構成を変えて組み立て直すことです。
改稿が続くとけっこううんざりしますが、担当さんがOKを出すまでは仕方がないです。
6.校正
改稿が終わって、ある程度推敲もしたら、そろそろ最終稿になります。
編集部によって違うでしょうが、この辺りで校正に出すと思います。
校正(校閲)とは、誤字脱字、表記のゆれ、差別表現、そのほか文章の不具合を修正する作業のことです。
校正から戻ってきたら、修正部分をどうするか決めます。
作者の意図どおりなら、原文のママにしてもいいです。
あまりにページが多くなっている場合は、ページ調整の指示が入ることもあります。
何行か減らすと、ページを減らせる場合があるのですね。
ページ数が増えても大きな問題はありませんが、本の単価は高くなるので、適当なところで抑えておいた方が無難です。
おわりに
出版までの行程を見る10回目「まとめ中編」でした。
次回は最終回「まとめ後編」です。↓
それではまたくまー。