初めての長編で失敗しないためのポイント3つ
初めて長編を書くときは、いろいろ悩んでしまうと思います。
長編は考えることが多く、上手く着地させるのは難しいですよね。
今回は最初の長編で失敗しないためのポイントについてご紹介します。
失敗しないポイント
長編に挑戦したことがある方はわかると思いますが、長編は考えなければならないことがかなり多いです。
たいていは全部決められずに見切り発車することになり、途中でぐちゃぐちゃになってしまうというのがよくある失敗でしょう。
長編で失敗しないためのポイントは簡単です。
長編は複雑なので、できるだけシンプルにすると考えればいいだけです。
今回は3つほどポイントをご紹介します。
主人公1視点にする
登場人物を絞る
話をひねらない
それぞれ簡単に見ていきましょう。
1.主人公1視点にする
1つ目は主人公1視点にすることです。
他の人物の視点を入れないようにしましょう。
視点を主人公1視点に決めてしまえば、考えることが減り、執筆に余裕が生まれます。
複数視点にはもちろんメリットもありますが、同時にデメリットもあることを知っておきましょう。
こんな感じです。
メリット
物語に重層性が生まれる
主人公以外の人物にも焦点を当てられる
デメリット
物語が複雑になる
主人公が誰なのかぼやける
読者の負担が増える
複数視点は慣れていないと、デメリットの方がメリットを上回る結果になりがちです。
最初の長編は、主人公1視点で充分です。
充分というより、最初は、主人公1視点で書けるシンプルな物語を書くべきでしょう。
複雑な話はもっと慣れてからでいいです。
複数視点にしたときの大きなデメリットの一つに、主人公が誰なのかぼやけてしまうことがあります。
そもそも初心者さんは、頭の中の主人公像さえぼやけているのですから、さらにぼやけさせても良いことは一つもありません。
主人公が誰なのかはっきりさせるためにも、最初は主人公1視点で書くのがオススメです。
2.登場人物を絞る
2つ目は登場人物の数を絞ることです。
必要最低限のキャラだけを出し、余計なキャラは出さないようにしましょう。
主人公とヒロイン(いれば)、サブキャラがもう2,3人で、主要キャラが5人くらいいれば充分です。
それ以上いても扱いきれないでしょう。
作者が扱いきれないキャラは、たいていは登場のときだけ活躍するだけで、後半は出てきません。
すると読者には「あのキャラ何だったんだろう?」と違和感しか残らず、良いことは何もないのです。
同じようなキャラが複数いるなら1人に統合しましょう。
また、あまり話に絡まないキャラなら、名無しのまま使うのも手です。
名無しにしておけば、読者は名前を覚える必要もなく、ただのモブキャラとして認識してくれます。
とにかく、キャラの数を扱いきれる数に抑えましょう。
出番がコンスタントにないキャラは、本当に必要かどうか確認した方がいいです。
キャラの数が減れば減るほど、作者はストーリーに注力することができます。
3.話をひねらない
3つ目は話をひねらないことです。
最初の長編は、王道の展開をそのまま書けばいいです。
妙なひねり方をしても、誰も喜びません。
最初はとにかく、ごく普通のオーソドックスな話にするといいでしょう。
やりがちなのは、作品に特徴をつけようと思ってバッドエンドにしたり、読後感の悪い結末にすることです。
最初はそういったひねりを加えず、普通にハッピーエンドを心がけましょう。
主人公が最後に報われたり、望みを叶える話にすればいいだけです。
実際のところ、ひねったストーリーを好む読者はあまり多くありません。
もちろんいますが、普通の王道ストーリーを好む読者の方が圧倒的に多いのです。
作品に特徴をつけたいなら、ストーリーをひねるのではなく、テーマや登場させる要素などで特徴をつけるといいです。
たとえば「平社員が会社の危機を救う」といった王道ストーリーだとしても、「実は主人公は忍者の末裔だった」などと設定しておけば、充分特徴をつけられます。
とにかく、むやみに話をひねるのはやめましょう。
本当は、誰もそういったひねりを求めていません。
最初の長編は、王道で、こってこての、ベタベタな話を書くことをオススメします。
今回のまとめ
「長編で失敗しないためのポイント」でした。
長編は複雑なので、できるだけシンプルにする
主人公1視点にする
主人公に視点を固定して、複数視点にしない登場人物を絞る
2〜5人くらいで充分
最低限のキャラ数にする話をひねらない
ひねっても誰も喜ばない
最初はハッピーエンドの王道ストーリーでいい
とにかく考えることを極力減らし、話をコンパクトにして、その中でできることに注力することを心がけるといいです。
それではまたべあー。