執筆記録をつけよう
定期的に小説を書いているなら、記録をつけてみるといいです。
記録すると自分の執筆速度も分かりますし、計画も立てやすくなります。
今回は記録のつけ方についてです。
記録をつける
記録のつけ方は自由ですが、簡単なのは、その日に書いた文字数を記録することです。
スプレッドシートなどに記録していくのがいいでしょう。
執筆文字数を足して、トータル文字数も出していくと便利です。
私はGoogleスプレッドシートに記録しています。
こんな感じです。
今回すごく苦労したので、進んでいないのがわかりますね。
(悩んでるなあ……)
グラフも表示しておくと、さらにわかりやすくなります。
こんな感じです。
このくらい記録しておくと、進捗がわかりやすくなります。
別に難しいことではないので、やったことがないなら、一度試してみるといいでしょう。
記録をつける利点
記録をつけることの利点はいろいろありますが、主なものには以下などがあります。
ペースがわかる
得意なシーンと不得意なシーンがわかる
書き終わりが予想できる
それぞれ簡単に見ていきましょう。
1.ペースがわかる
1つ目の利点は、あたりまえですが、執筆ペースがわかることです。
1日に何文字書けるかわかると、執筆作業全体の見通しが立ちます。
私の場合、今回の執筆作業はかなり苦労しました。
平均で1日2000文字も書けないというのは、ゆゆしき事態です。
ただ、こういうことが正確にわかるのも、記録を取っているおかげです。
一度くらいは記録を取って、自分の執筆ペースを掴んでおくといいでしょう。
自分のペースを知っておくと、その日の調子の良し悪しがすぐにわかります。
無理せず、でも怠けずに進めるためにも、自分のペースを知っておくことはとても重要です。
2.得意なシーンと不得意なシーンがわかる
2つ目の利点は、得意なシーンと不得意なシーンがわかることです。
得意なシーンは順調に書き進みますが、不得意なシーンは筆が鈍るものです。
記録を見れば、そういったことも明らかになります。
特に、自分の不得意なシーンを知っておくと役に立ちます。
書き進まないのは、怠けているわけでも、調子が悪いからでもなく、苦手なシーンに入ったからだとわかるからです。
筆が進まないと、焦ってしまったり、自分を責めてしまうことがありますが、理由がわかっていれば、そこまで感情的にはなりません。
(焦るとさらに書けなくなります)
毎日の執筆作業は、あまり感情を揺らさずに、平常運転を心掛けた方がいいので、心の平安のためにも、自分の得手不得手を把握しておくのがいいと思います。
私の場合、アクションシーンや事件が起こるシーンが好きなので、そういったシーンは順調に進みますが、日常シーンや事件の前の段取りシーンなどになると途端に筆が鈍ります。
それが悪いわけではなく、得手不得手があるのが普通なので、そのことを知っておくことが重要です。
自分の特性を知るためにも、記録を取るのは良いことだと思いますね。
3.書き終わりが予想できる
3つ目の利点は、書き終わりが予想できることです。
自分のペースがわかれば、作業が終わる時期を予想できます。
長編はとにかく長丁場なので、終わりが見えているのと見えていないのとでは、掛かるストレスが大きく違います。
だいたいこのくらいで書き終わるとわかっていれば(つまり、おぼろげにでもゴールが見えていれば)、わりとがんばれるものです。
これが、いつ終わるかわからないとなると、どんどん辛くなります。
「本当に書き終わるんだろうか……?」という不安が、際限なく大きくなっていくのですね。
こういった不安はかなりのストレスとなって、執筆作業を邪魔します。
上にも書いたとおり、執筆作業は、心を平常に保っていた方がはかどります。
ですので、心の負担を減らす上でも、記録をつけ、常にゴールが見えている状態にしておくことが重要なのです。
今回のまとめ
「執筆記録をつけよう」でした。
簡単でいいので記録をつけよう
記録をつける利点
ペースがわかる
1日の作業量がわかれば、その日の調子の良し悪しがわかる
ペースを守るためにも、平均的な作業量を知っておくといい
得意なシーンと不得意なシーンがわかる
得意なシーンは順調に進み、不得意なシーンは停滞する
自分の特性を知っておけば、落ち込んだりせずに済む
書き終わりが予想できる
ペースがわかればゴールが予想できる
ゴールが見えないと辛くなる
記録をつけることは、長編を書く上での心の安全策みたいなものかもしれませんね。
ペースを知り、自分の特性を把握し、ゴールをわかるようにしておけば、長編作業の不安をかなり取り除くことができます。
やったことがないなら、ぜひ試してみてください。
それではまたくまー。