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ランサーズで2年連続報酬ランキング10位以内の自分がやらなかった5つのこと

みなさん、クラウドソーシングサイト、使ってますか?

こんにちは。

ベンチャー、スタートアップ、中小企業専門に、ZOHOやSalesforceの運用支援をしている虹雲ワークスです。

私は、個人事業主として2013年からランサーズ、クラウドワークスといったいわゆるクラウドソーシングサイトに登録し、受注活動を行ってきました。

最初のころはランサーズ、クラウドワークスそれぞれからの受注に大きな差はありませんでした(当時は同じ企業がランサーズとクラウドワークスで平行して案件募集をかけるということが当然のように行われていました)が、途中からランサーズ経由の案件が増え、結果、8年間でランサーズ経由で案件受注60件、評価平均4.8、ランキング2年連続10位以内(職種別報酬ランキング2019年2位、2020年8位)を獲得しています。
(8年間で60件というのは少ないと思われるかもしれませんが、クラウドCRMのニーズは一般的なシステム開発と比べると少なく、また、一度の契約で長く続くことが多いため、これでもSalesforceやZOHOを得意とするランサーの中では断トツの実績です。)

そんな私のランサーズプロフィールはこちら

その中で、ある時から、とにかくたくさん受注して直接の売上金額を上げていくことよりも、できることとできないこと、やりたいこととやりたくないことを明確にして、気持ちよく仕事をすることを大切にするようになりました。
そのおかげで、変化の激しい世界で8年間仕事を続けることができ、また、満点ではないにしろ非常に高い満足度を頂き、価値を提供することができています。そして、結果としてその方が収入が伸びました。
また、日本全国はもちろん海外のクライアントとも出会いを頂いたり、与信のリスクを考えずに価値提供に集中できたりといった、クラウドソーシングの恩恵は十分に得てきたと自負しており、ランサーズにはとても感謝しています。

そこで、今回のnoteでは、「ランサーズで2年連続報酬ランキング10位以内の自分がやらなかった5つのこと」として、私がこの8年間の中で作ってきたルールを紹介し、やることよりもやらないことに意識を向けたことでどのようにビジネスが変わったのか、そしてどのようにして気持ちよく仕事をする環境を作ったのかをお話したいと思います。

なお、念のため書いておきますが、あくまで私自身の話なので正しいとか正しくないとかでもないですし、他の人にフィットするかどうかはわかりません。また、クラウドCRMの支援という少しニッチな領域なので、一般的なシステム開発やデザイン、ライターとは異なると思います。

1.できない仕事を請けない

ランサーズのようなクラウドソーシングサイトには、毎日多数の案件情報が飛び交っています。公開されているもの以外にも、非公開のスカウトや直接メッセージを頂いたりするものもあります。
最初は、得意不得意関係なく、何とかできそうだと思うものであれば提案していたのですが、仮に受注したとしても結果として価値を提供できなければレビューや評価に響きますし、基本的にクライアントが検収を行わない限りは報酬は支払われません。
また、顧客の側も本当に様々な人がいます。
気軽に案件募集ができてしまうために、残念ながら発注する立場としてはあまりにリテラシーやモチベーション、モラルがないケースも散見されます。
そのような場合でも、先回りしてプロジェクトが円滑に進むように手配したり必要な要求を行ったりできるのは、やはり自分が得意としていてノウハウ・ナレッジを持っている分野だからこそだと思います。
なので、私はある時からSalesforceとZOHOの活用・運用支援の仕事以外はしないと決めてそれ以外の仕事はどんなに良い条件であってもお断りすることにしました。
その結果、ほとんどのケースでしっかりとした価値を提供できており、それが指名での依頼にも繋がっています(現在の依頼はほぼすべて直接指名での依頼です)。

ある時、とある発注者に聞いたのですが、クラウドソーシングで案件を掲載すると、本当に大量の提案が届くんだそうです。
中には、自己紹介や実績もなく活動の実態のよくわからない人や、異常に安価な提案をする人もいて、「まともな提案」を選び出すための苦労が絶えないとのこと。
だからこそ、自分には何ができて、何を価値として提供できるのかが明確であること、そしてできないものはできないと明示することの方が信頼を得られ、受け入れられるのかもしれません。

2.契約書を結べない人とは仕事しない

私はどのような仕事であれ、契約書を締結してから仕事を進めるのが当然だと考えており、ランサーズ経由であっても必ずそのようにしています。
ですが、世の中にはなぜか契約書を締結したくない、もしくは必要ない、という人が一定数います。
どうやら、責任の範囲を曖昧にしておくことで何かあった時でも強く言いやすいと考えるタイプの方と、契約ごとはよくわからないからまぁいいやという楽天的な方の2種類がいるように思います。
契約というものはあくまで相対的(あいたいてき)なものなので、受注者が一方的に身を守るだけなく、提供する価値を約束するものでもあります。
また、クラウドソーシングという様々な人がいる世界で仕事をするのですから契約書を結ぶことは双方の実在証明にもなります。
それでもなお、契約書は結ばないという相手の場合、仕事をいっしょにやっていくのは難しいとはっきりお伝えしてお断りすることにしています。

3.謎のバーターには乗らない

「今回はあまり予算が取れないので割安な仕事になってしまうが、次に大きなプロジェクトの引き合いがあるので、その時に潤沢な予算を付けるから今回は値引してほしい」という謎のバーター条件を持ちかけてくる人が時々います。
ですが、経験上、そのような話で「次の大きなプロジェクト」が来ることはまずありません。
ほとんどの場合、パートナーとともに価値を生む仕事をしようと考えているのではなく、相手に先に損をさせることが自分の得であると考えている人なので、私ははっきりと断ることにしています。
(もちろん、予算の上限がある場合は当然あるので、そのような場合は予算に見合った提案をします。)

 4.礼節や常識が合わない人とは仕事しない

メッセージのやり取り、お礼、交渉、トラブル時の対応など、オンライン上のやり取りが中心だからこそ、人間性が顕著に出ます。
時間と労力をかけて提案をしても返信すらないようなケースや、妙に慣れ慣れしかったりビジネスマナーに欠ける言葉遣い、何か利害が相反するようなトラブルになった時に協力して解決するのではなく、恫喝や脅し、無視などで対応してくるような人、もっと言えば検収をしないという最後の手段を使って支払を拒み続けることなど、世の中にはいろんな人がいるんだな、ということを考えさせられることがあります。
(ただこれはランサーズだから、というわけではありません。世の中ある程度そういう人はいるという話です。むしろランサーズ社はサービス成長の過程の中で健全な市場を作るべく多大な努力をされています。)

自分ももちろん「いろんな人」の一人なわけですが、基本的に長期のお付き合いになることが多いため、自分が考える常識や礼節とあまりにずれている場合はいつか必ずトラブルになる(自慢ではないですが、経験上本当にそうなります。いい悪いではなく、合う合わないの問題です。)と思って静かに身を引くことにしています。

5.代理店やシステム会社、マッチング会社とは仕事をしない

ランサーズのいいところは、実社会ではなかなか出会えない、発注者とパートナーが簡単に直接マッチングできることです。
だから、私でいえばSalesforceやZOHOのユーザに直接出会って課題を共有してともに歩んでいくパートナーシップを結べることが最も大きな価値です。

クラウドソーシングサイトには、案件情報を収集してアレンジのみを行う中間業者や自社で請けた案件を安く再委託する先を探しているシステム会社や代理店なども多くいます。
中には「ウチの会社の名刺を持って仕事してほしい」とあからさまに言われることもあります。
クラウドソーシング以前に、個人が自分の力で直接仕事を見つけることができなかった時代はそのような方法にも価値があったと思いますが、現代は違います。
自分のブランド、自分のスタイルで仕事ができないことや最終的に責任を持って見届けることができないケースが多いことと、それをやるならクラウドソーシングサイトをわざわざ使う理由がないということで、そのような相手とのお仕事は全てお断りしています。
だから、私のクライアントは全てSalesforceやZOHOの直接のユーザです。

まとめ

いかがだったでしょうか?
これからクラウドソーシングサイトで仕事を取っていきたい方やパートナーを探している方にとって参考になればうれしいと思いますが、一方で、少しこだわりの強い、わがままな奴だと思われたかもしれません。

文頭で「気持ちよく仕事をするために」と書きましたが、これは単なる自己満足ではなく、プロフェッショナルとしての価値を適正に提供し、個人事業主として責任とリスクを取って生きることをシンプルに表現した言葉だと自分では考えています。
ここに至るまでには、契約のことや民法上の責任のこと、価格設定やプロフィールの書き方、そして自分の価値について様々な勉強をしましたし、試行錯誤もしました。

「やらないこと」を考えることは、「やるべきこと」「生み出すべき価値」を考えることそのものでした。
幸いにもクライアントに恵まれ、報酬的にもランキング入りができたのは、その結果です。

クラウドソーシングサービスが人間の働き方を大きく変え、時間と空間を超えた社会との関わり方の可能性を広げたのは間違ないと思います。

次世代の働き方をする人が、一人でも多く、自分らしくハッピーな仕事ができ、社会や顧客をよりよくしていく成果を出すことができますように。



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