![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/45634225/rectangle_large_type_2_019a293c491d851fd03378be7e71c791.jpg?width=1200)
耳が聞こえない両親を取り巻く差別のお話
Twitterで私と同じ耳が聞こえないご両親がいる方のツイートを見て、差別について、自分も自分の思いを書きたいことがあった。
最近の女性蔑視発言などを含めて、
差別ということがテーマに上がりやすいのは
水瓶座木星と土星の影響かもしれない。
その方のご両親は聴覚障がいがあるから、結婚を反対されて、子供も作っちゃダメ、ということだった。
私の両親は、反対に、親同士が相手を見つけてのお見合い結婚だった。
父はもう亡くなっているので、よくわからないけれど、
母は結婚する気がなかったようで、自分から相手を見つける気はなかったらしい。
母を取り巻く環境で、特に子供について何か言われたことがあるかはわからないけど、
結婚後に二人の子供が生まれた。
それが兄と私。
むしろ、両親を助けるために必要とされた子供かもしれない。
兄も私も両方耳が聞こえる普通の子供だった。
私はその後、結婚し、二人子供を産んでいるけれど、二人とも普通の子供だった。
私自身は、
自分が子供を持つことに何も疑問はなかった。
ただ、兄は違ったようだ。
もし、生まれてくる子が耳が聞こえない子だったら?
子供が生まれた時に兄から 耳が聞こえてよかった、という内容を言われて、自分は、頭が空っぽだったことに気付いた。
リスクを考えてから子供を望んだわけではなかったので、
その点は、
頭が空っぽだったなと思うけど、
(私の夫や義両親も全く気にしなかった)
でも気にしないということとはちょっと違うのかもしれない。
考えたところでさーっと霧がかかるような気がしてしまう。
兄は今も結婚していない。
夫とは職場恋愛で、結婚することになったけれど、後から、耳が聞こえない義理の両親は大変だね、よく結婚したね、というようなことを同僚に言われたことがあるらしい。
これはつい最近夫から聞いて、
なんとなく時を経ているだけに
ショックだった。
今まで何の差別もないと思っていたので、
親族になるには大変な家の子、と思われていたということだ。
周りの人から見ると「かわいそう」「大変」と思われているのは、ある意味そうかもしれない。
ただ、これからの日本はわからないけれど、
障がいがあっても、ハンデ分の社会的なサポートや割引も多い。
身を削って稼がなければいけない環境ではないので、
父や母を含め、友人の方々は優しく、余裕があり、豊かな人が多いイメージもある。(すべての人がそうというわけでないけど)
苦手なことはやらない、
得意なこと、できることをする。
そんなシンプルさがある。
情報が多いことで人と自分を比べてしまったり、焦らされたり、聞かなくてもいいことを聞かないでいられるのは羨ましい、と思ったこともある。
ただ、サポートや割引は「大変だ」「かわいそうだ」という声から始まっていると思うので、何とも言えないところもある。
時代は変わってSNSの時代になり、テレビでも字幕が多いし、
youtubeにも字幕はついている。
誰かに頼らなくてもできることが多いと思う。
FAXはLINEになったりして、今は耳が聴こえる人でも電話をしない人もいるし、変化してきている。
守られる環境から、自由で開かれた環境へ。
それは、新しい夢につながっていて、守られているより過酷かもしれない。
でも社会がそうなって、違う世界の人間だと思っていたことが、身近になっていくことはワクワクすることだと思う。