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映画『キューポラのある街』(1962年)ネタバレあらすじ&感想

1962年に公開された映画『キューポラのある街』は、高度経済成長期の日本を舞台に、貧困や差別と向き合いながら力強く生きる少女の姿を描いた名作です。監督は名匠・浦山桐郎、主演は当時15歳の吉永小百合。彼女の瑞々しくも芯のある演技が、多くの観客の心を打ちました。

埼玉県川口市の鋳物工場が立ち並ぶ町で育った中学生・ジュンは、家族や友人との関係、将来への不安を抱えながらも、自分の道を模索していきます。彼女の成長と葛藤を通じて、時代が抱える社会問題や人間の温かさがリアルに描かれており、今なお色褪せることのない作品となっています。

本記事では、『キューポラのある街』のネタバレあらすじを詳しく紹介しながら、作品のテーマや見どころ、そして感想をお届けします。時代を超えて共感を呼ぶその魅力を、ぜひ一緒に振り返ってみましょう。

※本記事には映画のネタバレが含まれますので、未鑑賞の方はご注意ください。

映画情報


公開 1962年4月8日


制作国 日本


原作 早船ちよ


監督 浦山霧朗


脚本 今村昌平 浦山霧朗


音楽 黛敏郎


キャスト
吉永小百合(ジュン)
東野英治郎(石黒辰五郎)
杉山徳子 (トミ)
市川好郎 (タカユキ)
鈴木光子 (金山ヨシエ)
森坂秀樹 (サンキチ)
浜村純  (サンキチの父)
菅井きん (サンキチの母美代)
浜田光夫 (鋳造工)
北林谷栄 (うめ)
殿山泰司 (松永親方)
川勝喜久雄(ノッポ)
日吉順子 (中島ノブコ)
下元勉  (東吾)
加藤武  (野田先生)
西田隆昭 (ズク)
坂本勇男 (シミズ)
岡田可愛 (カオリちゃん)
青木加代子(リスちゃん)
小林昭二 (平さん)
溝井哲夫 (内山)
青木富夫 (松永鋳工の職工A)
澄川透  (松永鋳工の職工B)
土田義雄 (松永鋳工の職工C)
会田孝久 (バーラキーバーテン)
武田晴道 (少年A)
谷岸典久 (少年B)
杉山元  (少年C)
河上信夫 (刑事)
小沢昭一 (鑑別所の教師)
小泉郁之助(ラーメン屋の親爺)
手塚央  (牛乳配達の少年)
吉行和子 (女工員)


あらすじ


埼玉県川口市、この街には昭和30年代キューポラと呼ばれる煙突が立ち並ぶ鋳物工場の町です。ジュンは鋳物職人の父と身重の母、弟2人と暮らし来年の高校受験、そして就学旅行を控えた中学3年の少女です。この物語は多感な時期のジュンの心の成長を見守るようなお話です。


ジュンの父、辰五郎の勤める鋳物工場が買収される事になり辰五郎の他数名が解雇されます。
赤ん坊も生まれ兄弟4人になり、辰五郎も新しい勤め先も職人気質がたたり辞めてしまい、やけになった母親トミが飲み屋ではしゃいでいる現場まで見てしまったジュンは悲しみにくれます。


朝鮮人の友人ヨシエの紹介でパチンコ屋でバイトしながら学費を稼ぎ担任の先生の計らいで就学旅行にも行ける事になってたのですが結局無断で修学旅行には参加しませんでした。
担任の先生の勧めで定時制高校へ通いながら就職する事に希望を見出します。
朝鮮人の友人ヨシエの弟、サンキチはジュンの弟タカユキの友人で日本人の母美代を残し朝鮮へ帰国する事になったのですがサンキチは列車内で母親と離れたくないと泣きじゃくり途中下車します。


父親は、また来たくなったら来る様にと言い、ヨシエと二人だけで出発しました。しかし戻っても母親は結婚して姿がありません。サンキチは悲しみにくれます。
その後父親辰五郎は元の工場へ戻れる事になり、両親共、行きたがってた、全日制の高校への進学をジュンに勧めますが、ジュンは働きながら学び自立する事への希望があり、決意は変わりません。


ある朝サンキチは母親の事は諦め朝鮮へ旅立ちます。見送るジュンとサンキチ。
「さあタカユキ今度は私を送ってよ駅まで」
二人は駅までかけていきました。


感想


いつまでも若い吉永小百合が本当に若い17歳の少女でまるでタイムスリップした様な感じになりました。
埼玉県川口市の工業地帯の風景は自分の地元と共通しており私の母も若い頃パチンコ屋の裏で働いてた話を聞いた事が有りより興味を持って視聴する事ができました。
主人公ジュンが貧困の中から希望を見つけたくましく生きていく姿に、見終わった後すがすがしい気持ちになりました。


まとめ


原作の小説は昭和36年に炭鉱本化され昭和37年に日本児童文学者協会賞を受賞しています。
財団法人大阪国際児童文学館の「日本の子どもの本100選」の一つにもなりました。
ブルーリボン賞作品賞受賞
主演の吉永小百合もブルーリボン賞主演女優賞を受賞
浦山監督も第3回日本映画監督協会新人賞を受賞しました。


最後までご覧いただき、ありがとうございます。


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