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僕らの学校

1、僕らの学校

僕らの学校というプロジェクトを立ち上げた。

私は、保育士として9年間勤務し、大学の仲間と一緒に株式会社を設立し、千葉県市川市で認可小規模保育園を2園運営している。

保育士時代から今もそうだが、「保育の質」ということが色々な場所で騒がれている。「保育の質」という言葉自体とても簡単で理解できているように感じてしまうが、質というのはどういうことなのだろうか?

保育の質を高めるために昔色々な研修会に参加していた。さも「100点はこれだ」という手法を教えてもらい、それを学びとして持ち帰り「来週からこれを使って最高の保育やるぜー!!」と意気揚々としていたのを思い出す。

しかし保育って難しく、自分自身がそれをわかっていて良いとしても組織として良いか、そして子どもたちの興味関心が今どこに向いているのか、そして一緒に保育を行う仲間は今どんな気持ちでどうしたいのかが明確になっていないと保育自体することが難しいと感じている。

その時に思ったのである。今の保育研修会とは、個人の意識と個人の知識ストックは貯められるが、保育園としての機能的に質が上がるものではないのではないかと、、、、

現に色々な保育士たちと話す中でも、「研修会に行って、良いと思っても園としてそれができないんだよね。」「みんなに理解してもらえないから進まない」「すごく尊敬できる保育士が1名やめてしまったら、保育がガタ落ちになってしまった」など聞く。

では、園全体で研修を受けられたら良いのでは?そこでいろいろな園との交流も持てたら?など何年か前から感じていた。

また従来の保育士研修会は基本ティーチング形式で行われる。私も講師側に回ることもあるが、色々な園があるので、全体的にティーチングで話をすることがある。なので、受講者はきっとこれが正解として聞いてしまうのではないかと感じている。

少し話は飛ぶが、よく「保育は正解がない」と言われる。

私個人としての考えは、「保育は正解しかない」と思っている。ただその正解の移り変わりが激しく変わるため正解が見えなくなっているだけではないかと感じるのだ。

なぜ正解があると断言するかというと、その地域のその保育園で、そこに通っている子達に、その時に応じた関わりや配慮や教育をできるのは、その園の園長や職員、担当の保育士しかいないのだ。

その保育士がその時々に判断した動きや子どもたちのためを想った言葉たちは、それ以外ではない。むしろ不正解がないのではないかとさえ感じる。

スポーツの世界でもよく言われる「たられば」

「あーだったら勝ってたね」「こうだったらできてたね」

でもスポーツにおいてそれは禁句である。結局は言ったところでもう結果は出ているからだ。だから「たられば」が出ないように必死にスポーツ選手は努力するのである。

保育も私はそう感じる。「私が担任じゃなくて、違う先生だったらもっと良い保育ができたんじゃ、、、、」

考えるなとは言わないが、考えたところで変わるわけではない。

結局今できることを最大限努力するしかないだ。

上の方でも言ったが、保育は自分一人で完結できるものは少ない。では、どう頑張るのか?

そこには対話しかないではいかと感じる。

自分が尊敬してやまない園長先生たちに話を持ちかけた。

その園長先生たちは、自分の園で「対話」をベースとして保育を作っている。「社会情勢やシステムにとらわれず、そこにいる子どもたち、保護者、地域、そして保育士たちがより良く生活できるためには?」を常に意識しながら保育を作っている。

人が変わればシステムもやり方も変わる。

そんな当たり前を体現している講師陣たちだ。

2、講師紹介

僕らの学校校長
小林 祐輔

学年主任
近藤 みさき

近藤みさき

1年生担任
菅原 しょうこう

菅原

1年生副担任
大竹 龍

大竹

「僕らの学校のコンセプトは?」「どのように進めていくか?」などこの講師陣で5月から1ヶ月1ヶ月対話を繰り返しながら企画を始めた。

その中で、私たちが「僕らの学校」で行なっていくことは、家庭や違う職種でも同じことが言えるのではいか?保育という狭い職種の中だけではなく、色々な職種交えながら「答えを探す」作業ではなく「答えを作る」過程を楽しもうという話になった。

3、コンセプトや作る過程

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公開授業が、説明・体験会が決まってからも、来てくださっている方々にどうしたら答えではなく「キッカケ」を一緒に作れるか、そして自分たちも教える側ではなく一緒に考えていけるかを模索しながら毎月会議を進めていく。

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きっとここまで読んでくださった方々も、実際何をやるのかわからないと思う(笑)

なぜかというと先で話した「正解」はあるけど全員一致の100点の答えや正解があるわけではなく、100点の答え合わせをしているわけではなく、「100点の答えってないよね?」「答えは、その時のその人の今が答えだよね」「答えがない問題を作ってそれを探す過程を作ろうよ!」「まずは答えは自分たちで作る、今あなたたたちが悩んで一生懸命向き合って子どもたちのためにとった言葉や行動が答えだよねっていう意識から作りたいよね!」「その答えを一緒に行なっている保育士等との正解とすり合わせる対話が必要だよね」という意識や上位概念の話からコンセプトを作っている。

みんなが想像しやすくて、それぞれの現状で「できる」「できない」判断ではなく、みんながわかりづらいところから、全員が「0ベース」でそこから頭をぐしゃぐしゃにして考え、そして気持ちを作る手法を探した。

4、僕らの学校公開、体験・説明会

10月23日(土)21:00からいよいよ僕らの学校公開、体験・説明会が行われた。

事前申し込みでは、50名にも及ぶ方々が応募してくださった。

当日来れなかった方々もいたが、かなりの人数ご参加いただき、本当にありがとうございました。

講師陣で話し合い、対話しながら決めた項目。

1、本日の流れ
2、学校の定義と価値
3、アイスブレイク
4、講師紹介
5、授業説明
6、模擬授業①
7、模擬授業②
8、今後と入園にあたって
9、質疑応答
10、懇親会

どれもこれも想いがあり、全部詰め込みすぎて最後の模擬授業では、時間が足りなくなってしまったが、自分たちが伝えたい気持ちは、来てくださった方々に伝わったのではないだろうか。

プレ授業

プレ授業2

皆さんは、この「問い」や「課題感」を見てどう思いますか?

「今」感じたその気持ちから、言葉を紡ぎ、相手に伝えていく。

簡単そうで難しい。だからここから始めていきたいと思う。

答えはあるものではなく、「今、私たちが作っている」

そんな体験を一緒にやりませんか?

来年学校でお待ちしています。

私たちが作っていきたいのは保育の答えではなく、「人として」の答えなので、保育関係者じゃなくても大丈夫。興味持っていただけた方ぜひ。

今後も定期的にアップしていきます。

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