恋愛事情。25歳。
ハタチの失恋から立ち直れずにぐずぐずと恋をしていた25歳。
治りかけの傷口にナイフを突き立てるようにする恋は甘く切ないのだけれど、一番欲しいそこにはあなたは刺さらなくて、一番愛してくれた人を傷つけて自分も傷ついて、どうにもならないくらいの自分に優しいものはたった一つ。お酒だけ。
多分にもれず、そんな夜にお酒は優しくて、優しいお酒を探していたら、素敵なお店にたどり着いて、そこにいたのがあなたでした。
階段を登ると現れる大きな扉。
プシューという音とともに開く扉、見た目より軽く木