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天官賜福 第144章~第147章 万神窟にて、万神の真容を拝む(1)

あけましておめでとうございます
今年もよろしくお願いします。
今年は天官賜福日本語版4巻、人渣反派自救系統日本語版1巻が刊行されます。実は天官賜福は電子書籍でしか持ってないんですけど、、まとめて買うかなぁ…

ネタバレNO!の方は目次の はちポイント に飛んでお読みいただけるとうれしく思います(* .ˬ.)"



あらすじ

天官賜福 第144章~第147章 万神窟万神真容见~晋江文学城より~

雨師は囮となり、食屍鼠たちを引きつけるために米を撒きながら進んでいきました。その間に、謝憐たちは雪深い山へと向かいます。しかし山道は険しく、次第に寒さも厳しくなります。道中、南風と扶搖が雪山で激しい口論を始め、それが原因で雪崩が発生しました。謝憐と花城は雪の波に飲み込まれ、二人は引き離されてしまいます。謝憐は必死に雪の中から這い出し、一人で花城を捜索しますが、途中で仮面をつけた謎の人物に遭遇し、恐怖に襲われます。

目が覚めた謝憐は、それが悪夢だったことに気づきました。目の前には石窟が広がり、その中には顔を薄布で覆われた神像が数多く並んでいました。やがて花城と合流した謝憐は、この場所が雪崩で偶然たどり着いた石窟だと知ります。二人は神像がすべて布で顔を覆われている理由に疑問を抱きますが、花城は「触れないほうがいい」と警告します。その理由について、顔を覆う布を外すと霊気が集中し、何が起こるかわからないと説明しました。

石窟を進む中、謝憐はこれらの神像の彫刻や服装のスタイルが、彼の故国・仙楽国の様式に似ていることに気づきます。それを花城に指摘すると、彼は微笑みながらもどこか緊張した様子を見せました。普段の余裕ある態度とは異なる花城の反応に、謝憐は違和感を覚えます。この石窟が持つ謎と、花城の様子に不安を抱きながら、二人はさらに奥へと進んでいきました。

謝憐と花城は石窟の探索を続ける中で分かれ道に差し掛かり、花城が左の道を選びました。謝憐はその自信に疑問を抱きますが、花城は「気まぐれだ」と笑い、二人は左へ進もうとします。しかし、右側から微かな声が聞こえたと謝憐が感じ、南風と扶搖の可能性を考え右の道へ駆け出します。花城は「勝手な行動をしないで」と引き止めますが、謝憐は進み続け、ついに二人が深い穴の底に閉じ込められているのを見つけます。

南風と扶搖は蜘蛛の糸に絡め取られ、喧嘩をしながらも元気で命の危険はなさそうでした。しかし、その糸は非常に強靭で火を使えば危険だとわかり、謝憐は花城を呼ぼうとしますが彼の姿がなく、軽い不安を覚えます。そこで死霊蝶を利用して坑底を照らし、糸の異常な強度と反応の速さを確認します。若邪を使って糸を試みた謝憐も引き込まれ、蜘蛛の糸に絡め取られながらも笑いに襲われるという奇妙な状況に陥りました。

拘束された三人の間で風信(南風)と慕情(扶搖)が正体を隠し切れずに言い争いを始めます。謝憐は二人の正体(風信=南風/慕情=扶揺)に気づいていましたが、それを指摘せず、過去の責任や感情のもつれを表面化させる二人をなだめます。蜘蛛糸の中での一時的な休息と共に、謝憐は慕情の糸を解こうと試みますが、慕情の反発と風信の苛立ちに直面します。

謝憐は「時には助けが必要だ」と説きつつ、二人の葛藤を見守ります。三人は助けを待ちながら、糸に絡まれた状態で再び脱出策を模索することになりますが、花城の不在が次第に不安を高めるのでした。

謝怜、花城、風信、慕情の四人は蜘蛛の糸から脱出し、地上に戻ります。石窟を探索する中、彼らは万神窟の壮大さと神像の不思議さに驚嘆します。神像の顔が覆われている理由を巡って慕情と花城の間に緊張が走りますが、謝怜が仲裁し、先を急ぐことになります。

途中で花城が選んだ道に不信感を抱いた慕情と風信は、謝怜を花城から引き離す行動を計画します。彼らは謝怜を別の通路に引きずり込み、符で道を封じて花城を閉じ込めました。驚いた謝怜は彼らの意図を問い詰めますが、慕情は「花城には何か異常がある」と主張します。

慕情は、以前見つけた謎の珠が関係している可能性を示唆し、花城がこの異様な万神窟に何らかの関わりがあると告げます。一方で、彼らの行動に不満を抱いた謝怜は、慕情と風信の考えに納得がいかず、花城への信頼を貫きます。

逃走する中で死霊蝶が追ってきたため、彼らはさらに迷路のような通路を進み、息を整えますが、慕情と風信は改めて謝怜に「花城を信じるべきではない」と訴えます。混乱する謝怜の前で、二人は花城の行動や珠の謎を巡る疑念を深めていきますが、謝怜の心には花城への信頼が揺らぐ気配はありませんでした。

慕情は、花城が髪に結んでいる赤い珠が800年前に失われた珊瑚の耳飾りだと断言します。謝怜はその可能性を否定しますが、慕情は確信を持って反論し、周囲の神像のベールを剥ぎ取ります。その神像たちは、驚くべきことにすべて謝怜の姿をしており、慕情は「万神窟には一柱の神しか祀られていない」と指摘します。謝怜は衝撃を受けつつ、慕情が神像の正体を即座に見抜いた理由に疑問を抱きますが、慕情はかつて謝怜の衣服や装飾を担当していたからだと説明します。

さらに、三人は壁画を発見します。その壁画には、血のように赤い人物が繰り返し描かれており、それが花城自身であることが示唆されます。絵には、謝怜と彼の過去の出来事が詳細に描かれており、風信と慕情は花城が数百年間にわたり謝怜を執拗に追い続けていた事実に戦慄します。特に、花城が全身全霊を傾けて神像を彫ったことや、彼の行動に隠された意図が不気味さを増幅させます。

風信と慕情は、謝怜を花城から引き離そうとしますが、謝怜は赤い糸を手放さず「彼に真実を聞きたい」と言い張ります。慕情は符咒を使い謝怜を強引に黙らせると、「花城が君にしていることは普通ではない」と主張しながら、彼を連れて逃げます。

しかし、進む先々で道が塞がれ、再び花城が現れます。赤い衣をまとい冷笑する彼の手には、問題の赤い珊瑚の珠がありました。花城の登場により、三人の緊張は最高潮に達し、慕情と風信は戦闘態勢に入ります。一方で、花城の瞳には暗い怒りが宿っており、圧倒的な存在感を放っています。謝怜、慕情、風信の間に広がる疑念と恐怖が、次なる展開の波乱を予感させるのです。


はちポイント

この章では壁画や神像を通して、花城の謝怜への長年にわたる執着が描かれました。その献身ぶりは一途を超えてある意味異常とも言えるんだけど、花城の純粋な愛情と強い想いを思うと胸が熱くなります。一方で、その行動が「狂気」とみなされ、風信や慕情が恐怖を感じ引き離そうとするのも無理はないんだけど、ただ謝憐には揺るぎない信頼があって、それは友として、頼れる存在として、そしてやはり「恋慕」に近い気持ちも含まれているように感じるのです。

蜘蛛の糸に絡まれ身動きが取れなくなった謝憐、風信、慕情。
慕情「助けを求めても無駄だ、一体誰が助けに来るんだ?」
風信「血雨探花(花城)は一緒に来たのか?」
慕情「彼が来るのか?」
謝憐「彼は来る」と確信を持って言いました。
慕情「仮に彼が来るとしても、ここを見つけられるのか?」
謝憐「彼は見つけられる。私たちの間には紅線があるから」
この言葉を聞いて、風信と慕情の顔が引きつりました。まるで耳の中に虫が入り込んだかのようでした。

謝憐「何をそんな顔しているんだ。誤解しないでくれ、私が言っている紅線は『運命の赤い糸』のような浮ついたものではなく、法宝(宝物)のことだよ」
風信「なるほど、そういうことか」
慕情「それはどんな法宝なんだ?」
謝憐「それは一本の紅線で、私たち二人を繋いでいる。一人がこの線を辿れば、もう一人を見つけられる。息がある限り、この紅線は決して切れることはない」
二人は聞くに堪えなくなり、話を遮りました。
「それって『運命の赤い糸』と何が違うんだ?全く同じものじゃないか!」

謝憐「違うだろう?」
慕情「よく考えてみろ、何が違うんだ?」

謝怜はじっくり考えてみましたが、本当に違いがわかりませんでした。法宝の定義と機能は、「運命の赤い糸」とほぼ同じだと感じました。

同じなんかーいwww


ではまた、しーゆ~


※カバー画像はX 天官賜福动画官方様より謝謝

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